第3話

「オイ、阿保」

編集長が阿保の名前を呼んだ。

「なっ、何ですか?」

「でかした!」

「えっ?」

「岩山貞治の大麻疑惑、よくウラも取れた

大スクープだ」

「はっ、はあ」

阿保にはまったく身に覚えがなかった。

「また、この調子で頼む」

「はっ、はい」

阿保はただ首を捻るばかりだった。








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