第27話惜しむから 恋しきものを 白雲の

人のむまのはなむけにてよめる

                           紀貫之

※むまのはなむけ:旅立つ人を送ること。 「馬の鼻向け」(旅立つ方向に馬の鼻を向けて安全を祈ること)が語源。


惜しむから 恋しきものを 白雲の たちなむのちは なに心地せむ

                    (巻第八離別歌371)


まだ出発前から別れが惜しくて、貴方のことが恋しくて仕方がありません。

それなのに、貴方が白雲が立つ遥か遠くの地に旅立たれた後は、どれほどの気持ちになるのでしょうか。


送別歌の基本で、完璧な歌。

さすが貫之と思う。




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