第12話大空は 恋しき人の 形見かは
酒井人真
大空は 恋しき人の 形見かは 物思ふごとに ながめらるらむ
(巻第十四恋歌四 743)
大空は、恋しき人の形見なのでしょうか。
物思いをするたびに、つい眺めてしまうのですが。
物思いをするたびに、大空に恋人を思う。
面影が浮かぶのだろうか。
この心理は、現代の日本の流行歌にも、よく出て来る。
身近にはいない人、なかなか逢えない人だから、空のかなたに面影を見る。
そんな切なさは、古代でも現代でも、全く変わらない。
酒井人真は、生年は不明。延喜十七年(917)、没。勅撰入集は古今集に一首のみ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます