第4話

誰かが言った。「人は、変われる」と。

私は思った。「私は、変わらなくてはならない」と。


だが、変わるとは何が変わるのだろうか。

容姿か?

性格か?

生活か?

宗教か?


まぁ、いずれも変えることは可能だと思う。


個性とは、周りや自分が貼ったレッテルの集合体だ。


自分や他人が「こういう人間だ」と決めつけることで自分が形作られていく。

私だけではない。あなたもそうだと思う。


そのレッテル通りに生きなくてはならないという決まりは存在しない。


周りにはAと思われていても、自分がBになりたいと思えば、Bになればよい。

そしてBになることは特に苦労することではない筈だ。


服装や化粧などいくらでもイメージチェンジできる。


思想も変えたいと思う気持ちがあれば変えられる。


生活習慣だって変えたいと気持ちがあれば変えられるだろう。


信仰対象も気持ち次第・・・・なのだが、

宗教についてはあまり気にしたことの無い私が軽率な発言をしてはいけないだろう。以降は触れすぎないこととする。


まぁ、要するに自分次第でどうにでもなるものばかりだと言いたいのである。


現在の私の思想の根幹がこの「自分次第」なのかもしれない。


そんな私が変えねばと思っていること。それはいくつかある。


例えば容姿。私は美意識というものが平均と比べて非常に低いと自覚している。


髪は洗うのが面倒になるのであまり長くはしないようにしている程度。


髭は伸びるのが早いにも関わらず、剃るのは週に多くて2回だ。

このご時世で今は在宅勤務という日が多いが、正直な所、必ず出社していた昨年以前から頻度は変わっていない。


衣服への関心はいわずもがな。ある意味、今の私にはピッタリの服装だ。



3種のチーズ牛丼が似合うと思う。しかしまだ1度も食べたことがない。



何故美意識が低いのか。これは私の性格から来ているのだろう。


今でこそプラス思考気味の私だが、

その一方で長年卑屈な私が私の中に住み着いている。


「私なんぞが着飾った所で一体何をするのか」


卑屈な私は毎日のように私にこう問いかけている。

そして私はこれに返答ができずにいる。


恋人探しでもすれば良いじゃないか。

1度そう答えたことがある。


卑屈な私はこう返してきた。


「私なんぞが恋人を作ってどうするつもりだ?」


やはり答えに行き詰った。何故か。


上手に付き合っていける自信がなかった。


その理由は色々あるが、

一言で言うと「面倒臭いから」である。


そう。私は、卑屈な私は面倒臭がりなのである。


容姿を整えるのも、結局は面倒臭いからやっていないだけだ。


私は、そんな面倒臭がりな自分を変えなくてはならないと思った。



この面倒臭がりな性格が生活にも影響している。


現在私の住む部屋は、お世辞にも綺麗とは言えない。


床が見えない程ではないが物は散乱している。


棚はある。しかし整理はされてない。


その他の点からも綺麗か汚いかで言えば確実に汚いと自覚している。


にも関わらず中々掃除する気にならない。


面倒臭い。




私は、変わらなくてはならない。


少しでも部屋を綺麗する為に。


いや、先述の容姿云々も変えたいと思っている。一応。


先述の通り、私の自身に対する「着飾る価値の無い人間」という評価は私が勝手に貼ったレッテルに過ぎない。


だから、私が着飾りたいと思えば好きなだけ着飾ればよいだろう。


面倒臭がりな私は1度行動を起こすととことん突き詰める面がある。面倒臭がりな人間はほとんどがそうなのではないだろうか。


見た目のイメージチェンジも1度始めたら、数ヶ月数年経過して気が付くと今とは別人のようになっているかもしれない。


私は、変わっていく。


多分。


さて。ここまで無駄に長々と書き殴ってきたが、まとめるのが面倒なので良い加減終わりにしよう。


数年後の自分がどう変化しているのか。

どちらかというと結構楽しみにしている。


千里の道もなんとやらではないが、まずは明日掃除する所から始めてみよう。


ということで、今回はこれまで。寝よう。





















眠れない。全く寝られる気がしない。


不眠症なのか何なのか、私は非常に寝付きが悪い。

布団に入ってから数時間経っても寝付けないことがざらにある。


この体質は中学の頃から全く変わっていない。



そう、


私は、何も変わっていない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る