トイレの中で妹の友達と二人きり 3
そんなわけで、俺は6時間目の授業は寝て過ごした。
というより、俺が起こされたときには、授業はすでに終わっていたので、たぶん寝てしまったのだろう。
それも、熟睡で。
ちなみに、俺を起こしてくれたのは
ただ、ここから説教というのは困るので、露骨に話を変えようと試みることにする。
「
無理だった。
とりあえず、徐々に話を変えていくことに、ジョブチェンジする。
「う~ん、どうだろう……。よくはわからないけど、たぶん、人並み程度、かな……」
俺の考えは、上手く言ったようで、話の内容がそれる。
とりあえず、俺は目的が上手く成功したことに安堵する。
「でも、
そこで胸を張ることで、
俺は目のやり場に困ったので、少し目をそらして、なんとかあいつを鎮める。
俺は、ドキドキしっぱなしのまま、
そうこうしてると、学校側から、『イチャイチャしてるんじゃねえ!』とでも言いたげな、絶妙なタイミングで、ホームルームの始まりを知らせるチャイムが鳴った。
俺は、
ただ、今回はいつもと違って少し急いでいた。
ホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴ると同時に、
それを既読すると、できるだけ早く
しかし、そこで、
一人そう思いながら、「別に、いいよ」と、そう優しく返してあげた。
と、俺が今度こそ
会ったらあいつの顔面でもぶん殴ってやろう。
俺は、密かにそれを決意して、今度こそ
俺はいつもの場所に来ると、もうすでに
「遅いわよ! 私からの呼び出しなんだから、一分で来なさい!」
どこの女王様だ……? と、
「俺は、お前の奴隷じゃない」
そう反論する。
ただ、こういうのは理屈なんかじゃないらしく、
「女の子からの呼び出しなんだから、それが当たり前なのよ!」
そう言われた。
なんとも理不尽な話だ。
もう少し、
ただ、
そして、それが終わると、「私は、急ぐから」と、それだけを言い残して行ってしまった。
俺は、そんな
「こうして
「お前がもし、かわいい女の子だったらそのセリフを発してもいい」
けど、
相手の本当に嫌がることは、絶対にしないから。
「でも、僕は、君が言うにはイケメンなんだし、似たようなものじゃないかな?」
「全然ちげぇよ!」
俺は、
そんな俺たちの関係は、深いようで、浅い。
「まあ、もし僕が君の立場で、あんなことを言ってこようものなら、あまりの気持ち悪さに、殴ってるかもしれないけどね」
「なら、やめろよ。俺だって、気持ち悪すぎて吐きそうだったわ!」
少しの日にち、喋っていなかっただけなのに、そんな会話にどこか久しいものを感じる。
こんな平和な日常が、永遠と続けばいいのに、なんて漠然と思いながら。
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