第22話- ガーゴイル

向かいのホテルで7階の部屋をとる。


細めのスーツケースから取りだし、組み立て、アームとスコープを調整する。距離はそれほど遠くない。


夜半になるのを待ち、照準を合わせる。


黒い幕がひかれるように闇が訪れ、翔びたとうとする瞬間、引き金をひく。


今夜も一匹、ガーゴイルが炎と消えた。

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