第10話- 別れ道

彼女はその道を進んだ、僕はこの道にいる。

もう会えない、涙も渇れた。


初七日、四十九日、少しずつ、いつもの日常に戻っていく。


この道で合ってるかい?

そのうちどこかで君の道と交差するかい?


供えた花束から君が好きだった香水の香りが漂って、

"もうすぐよ"


耳元に君の声が揺れた。

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