第11話 ないものねだり

あの子みたいな綺麗な声がほしい


あの子みたいな黒髪が


ない ナイ ないものねだり


あの子の願う賢さを君は持ってるのに


いらない 嫌いなの


あれが欲しい あれが欲しいの







あの人みたいな優しい声が欲しいな


あの人みたいな頭脳が



ない ナイ ないものねだり


あの子が望む綺麗なものを持っているのに


いらない 捨てたいよ


あれが欲しい あれが欲しいんだ




君が望むものをあの子は捨てたがる


あの子が願うものは君は嫌いだと



鏡どうし



どんな宝をさずけても


君が愛さなきゃ意味はない











君の嫌いなとこを


ぼくは愛してしまったのだから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る