声がききたい

もっと話がしたい

抱きしめてほしい

そんなことが簡単に言えたなら

疲れてたらどうしよう

無理させてたらどうしよう

ぼくなんかもうとうに好きじゃなかったら…

嗚呼

そんな引き算がぼくを臆病にするから

いいこを演じて　君を案じているふりをして

「もう君がわからないよ」と　　君は去った

大切にしたいと思うほど触れ方を知らないのだ

壊したくないから

触れてしまわぬように柔（やわ）な言葉でくるむ

好きってなんだ

伝えるってなんだ

何が間違いだったのか、とは問わない

応えはずっと前から知っている

それでも、ぼくは触れられない

大切なものたちよ

どうかぼくに汚されぬ空で、お幸せに

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