一度感染すれば、もう大丈夫?
獲得免疫とは人相書き
今回は獲得免疫、予防接種、集団免疫といったお話を少しと、現在(二〇二〇年九月六日)までに記録されている新型コロナウィルスの再感染の研究の軌跡を辿ろうかと思います。
少し免疫の仕組みについて知識がある人であれば、獲得免疫という言葉をご存知かもしれません。特定の病気に過去掛かったことある人は、その後その病気に感染しない、或いは感染したとしても症状が軽いといった効果があります。
子供の頃にかかると大人になったらかかりにくい、水疱瘡などもその仕組みです。
基本的に獲得免疫を持っている人は他人にウィルスを移すほど増殖する前に食い止めることができるとされています。
獲得免疫知らないよ、という読者の為に一言でご説明しますと、ウィルスに対する人相書きのようなものです。以前かかった病原菌の特徴を覚えている免疫細胞達が、この人相書きを活用することで人体に支障をきたす前にウィルスを駆除するのです。
免疫が良く覚えている新型コロナウィルスの特徴というのが、前回お話ししたウィルスの
なので「この顔にピンときたら」ではなく「この鼻にピンときたら」と鼻の写真ならぬ、妙にリアルな模型があるような感じです。
ついでに補足すると鼻を整形、もとい突起物のその一部分を変異させられると、この獲得免疫がうまく機能しないこともあります。
因みにワクチンの仕組みというのも、免疫のこの特色を活用します。ただワクチンの場合は実際のウィルスではなく、力を弱めたか無効にしたウィルスなどを使うことで疑似感染のような状態を引き起こし、特定のウィルスに対する免疫を高めようとします。
個人差はありますがワクチンには副作用があります。
季節のインフルエンザの予防接種を受けた後だと、注射された箇所が筋肉痛のようになったり、頭痛、発熱といったインフルエンザの症状に似た副作用が見られることもあります[1]。非常に稀ですが、ワクチンに対してアナフィラキシーショック、つまりアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。
こちらのリスクについては予防接種を打つ前に説明を受けるかと思います。聞き流されてしまうことが多いのですが……
「じゃぁ、予防接種受けない!」とまぁ、そうおっしゃらずに。
リスクがあるのにどこの先進国も季節のインフルエンザに対して毎年ワクチンを作り、国民の間に行き届くよう手配しているのです。
これからその理由をご説明いたします。きっと、あなたも納得していただけるかと思います。
というよりも、
どうか、早まらずに!
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