第20話 姫の散策

「1話も書け、2話も書けた。後はこれを繰り返していくだけ。」

 飽きた。

「ドラえもんやアンパンマンを書き続けている人は守銭奴でなければ偉いぜ。」

 同じことの繰り返しだもの。

「何かを描く・・・・・・簡単にできる。」

 面白くない。

「10月。アルファが漫画コンテストなので、やっと1カ月の休養ができる。」

 いや~、本当に嬉しい。

「でもカクコンって、毎年、募集要項は同じなのよね。」

 アクセス0があるから全作品は読まない。もしかしたら最初から大賞は決まっているポイし。今までの見てきた経験上。コネが全てだ。ああ~無情。

「何をすれば飽きないか?」

 毎回、新しい展開を考えることぐらいか?

「ドラえもんやアンパンマンのように毎回同じで楽したいよ~!」

 それに飽きてるのよね。

「一から二へ、二から三へ。」

 順番に進めるしかない。

「魔王と姫も一から始め、もう繰り返しに入ってしまった。」

 繰り返しに入らない方法・・・・・・毎回、新展開を考えるしかないのか?

「答えは出ない。」

 また明日。


「既存のプロのアニメの通り同じことの繰り返し。若しくは・・・・・・毎回、設定と登場キャラクターを変えるしかない。」

 一晩経って思うことは、それしかない。

「・・・・・・他に何もできない。だから作品の世界観を守るとなると同じことの繰り返し。例えると戦闘なら戦闘。歌を歌うなら歌。しかないのである。」

 これが同じことの繰り返しの真実。その中で大人は商業ベースの売れ筋のカテゴリーを選んでいるに過ぎない。

「ということは、ベースができたら同じことの繰り返しでも良い。」

 作者が楽したい。諦め。可能性のお終いの選択肢だ。

「こうなると、この10万字の中でも「神男」と「魔王と姫」の二つの作品の型を作れたが、それをベースに部分だけを変えれば良い。」

「やっと・・・・・・やっと許される。神に救われた気分だ。」

 見つめ直すとパクリスペクトルイージしかないことにたどり着いた。

「悪い奴は最初っからパクリスペクトルイージで心は痛めないんだろうな。」

 両親の呵責の無い悪魔。もう人ではないのかもしれない。ただの金の亡者だ。

「私に明日はあるの?」

 自分もそうなるのか? コネが無いからなれないね。もっと気楽に考えよう。


「またまた新作を考えよう。」

 後1万字もあるのだから。

「編集さんがいないのが痛い。」

 こういう時に「○○モノを書いてみましょうか?」「書け!」と言ってくれる人がいたら楽だろうな。強制だから。アハッ!

「たぶん飽きないで書けるのって、1話1000字の15分アニメ。」

 ドラえもんやアンパンマンは偉いな。その通りだ。

「短いものでいいから、続けられるものを書こう。」

 それがいいと言いました。

「繰り返すモノは簡単にできる。」

 要するに飽きない程、単純に書かなければいけない。


「アンパンマンには夢がある。」

 誰かが言った。

「ただのアンパンの擬人化。」

 それがアンパンマン。

「ドラえもんはロボット。」

 夢がある。

「擬人化に夢はあるのか?」

 例えば、艦これ。戦艦と少女。

「ギャップ?」

 戦車と少女。

「違うな。顔は人であってはいけない。」

 ゆるキャラの着ぐるみでなければならない。

「アンパン・・・・・・食べものか?」

 要するに身近なものだ。

「分からん。」

 普通に人間でいいや。

「気楽に在り来たりを書こう。」

 うん、そうしよう。


「いい天気だな~。」

 アリスは普通に日常を暮らしていた。アリスは13才の少年。

「おはよう。」

 そこにイリスが現れる。イリスはアリスと同い年の幼馴染の少女。

「イリス、学校に行かなくていいのか?」

 二人は中学校一年生。

「何を言っているの? 今日は日曜日よ。学校は休みよ。」

「あ、そっか。」

 笑って誤魔化すアリス。

「じゃあ、デートしよう!」

「しません。」

「イリス! 大好き!」

「私は好きじゃありません。それに私はアリスみたいに暇じゃないんですから。」

 少しムッとするアリス。

「こら! アリスって言うな!」

「いいかげん慣れなさいよ! 男女!」

「なんだと!? アリスが男の名前で悪いかよ!?」

 アリスは自分の名前にコンプレックスを持っていた。それを知っていていじるイリス。

「相変わらず、おまえたちは仲がいいな。ワッハッハー!」

 そこに孤児院のウリス神父様が現れる。

「ジジイが笑うな!? そもそも、おまえが俺を女だと思って、アリスと名前を付けたのが事の始まりだろうが!?」

「そうだったっけ? アハッ!」

 笑って誤魔化す神父。

(まだアリスという名前がカモフラージュだとは気づいていないな。カワイイ奴め。)

 何かを隠している本心は意味深な神父。

「ところで、おまえたちも13才。そろそろ冒険の旅に出る修行を指せようと思う。」

 この異世界リスでは、13才で冒険の旅に出る準備を行う。

「やったー! 学校に行かなくて済むぜ!」

「バカ者! 修行は学校が休みの土日だ!」

「チッ。」

「舌打ちすな!」

 修行は土日に行われるので学校に行かなくてはいけないのでアリスはがっかりした。

「アリス、態度が悪いわよ。」

「どうせ俺はダメな子ですよーだ。」

 しっかり者のイリスに、わがままなアリスだった。

「よし! いっぱい修行して強くなって冒険の旅に出かけてやる!」

 アリスは夢と希望を胸に冒険に出ること楽しみにしていた。

「ギロッ!」

 この時、アリスは知らなかった。冒険には危険が付き物だと。

 つづく。


「もう、こんな在り来たりだと即興で書ける。」

 後は毎回、新しい秘密道具、新しい登場人物、2回目の登場人物などで、毎回新しく偽装。それがドラえもんとアンパンマンだというのか。

「問題は10万字にいくまで、飽きずに続けられるかどうか。」

 ドラえもんとアンパンマンもお金を製作サイドが貰ってなかったら続けていないだろう。普通は長寿アニメ過ぎて、視聴者よりもアニメーション制作会社の人間が飽きてやめているだろう。

「10月はコンテストが無風だからまったりペースでできるのが嬉しいな。」

 アハッ!

 つづく。

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