問わず語りに作品紹介(カクヨム作品を読んだ感想文)
彩霞
2020
9月 September
第1話 『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』月ノ瀬 静流さん
〇作品名 『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア〜』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517
〇作者名 月ノ瀬 静流さん
【作品を見つけた経緯】
紹介者の自主企画「自信作を読みたいです」の参加作品です。
【ざっくりと内容説明】
貴族と凶賊との間には確執があるようですが、メイシアは鷹刀の総帥に気に入られ、家族を助けるために力を貸してもらえることに。
物語はこのようにして始まりますが、内容と同時にメイシアと鷹刀総帥の息子・ルイフォンとのやり取りが気になります。
さて、これから二人はどうなっていくのか。そしてメイシアの家族は助けられるのか。さらに彼女の家族が誘拐された奥に潜む謎が、読者を惹きつけます。
【読者のための補助があります】
ご自身の作品が長編だからと、各章に「前章のあらすじ」とあって章の内容を確認することが出来ます。
鷹刀イーレオ家の家系が複雑ですが、「前章のあらすじ」を見れば登場人物の紹介もあるので、そちらを見れば迷わないかなと思います。
本当であれば、本編を読んで欲しいのだとは思いますが、読者の方のニーズに合わせてこのようなまとめがあるところから、作者さんの優しさを感じます。
長い内容を端的にまとめてあり、とても分かりやすいです。そのため「先にあらすじを読んで気になったところから読む」という選択ができるところも、この作品の長所ではないでしょうか。
【感想】
この作品の特徴は「情景描写が凝っている」ことでしょう。
一つ一つが綺麗です。多分、作者さんの中で場面がよく見えているのだろうなと思います。たった一瞬の景色でさえも、それを言葉の中で1番近いニュアンスで捉えようとしていることが伺えます。またそれをどうやったら読者に伝えられるのかな、ということをよく考えられているなと感じます。
☆が100以上ついている作品であるため、当然ながら高く評価されていることが誰が見てもひと目見て分かります。
その理由を勝手に考えてみたのですが、異世界とありつつも私たちが知っている世界観のもの(「桜」は特に物語の中で印象的な位置にあります)をそのまま入れ込んでいるため、親しみやすくかつ場面が想像しやすいというのが人々に支持される所以なのかなと思いました。
丁寧故に物語の展開がゆっくりに感じるかと思いますが、「2、凶賊の総帥-2」あたりからだんだん面白くなっていきます。そこまでは人によっては待ちきれなくなってしまうかもしれませんが、ここまでくれば次が気になって仕方なくなることでしょう。
また行間を空けずして、ここまで読者の支持があることは凄いことだと思います。Web特有のそれを使わず沢山の方が続きを待ち望んでいるというのは、やはり内容が濃密で読者を飽きさせない工夫が随所にちりばめられているからなのでしょう。是非、完結まで作者さんの良さである「丁寧さ」を失わず、書ききって欲しいなと思います。
最後になりますが、間違いなくこれは「自信作」と堂々と胸を張って言えると思います。作者さんが込められた熱い思いを感じました。
この度は、企画への参加ありがとうございました。
今日は『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア〜』をご紹介しました。
それでは次回、またお会いしましょう。
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