第71話  プロレタリア

新兵器がざくざく生まれる

というのはえげつない殺し方が

増えるという事です


たまらんのは前線に立つ兵士、つまり

民衆です



終わらない戦争に加えて実験的な

殺戮兵器の矢面に立つ兵士たち、

戦争に勝つとか負けるとかそういう

以前に民衆がもう戦争したくないと

思うのは仕方ない事でした




フランス兵

ヽ(`Д´#)ノ 休暇をよこせー!


ドイツ労働者

ヽ(`Д´#)ノ 給料あげろー!


ロシア民衆

ヽ(`Д´#)ノ 食い物よこせー!



各地で反乱やストライキが起こりました



───



これにはもうひとつの側面があります

それは[自由主義経済の弊害]です



自由主義経済(資本主義とも)は

個人の資産所有を認めるよ、と

いうのが本質で頑張った分だけ

お金や土地が手に入る経済システムです


頑張ってお金を稼いでも搾取されたり

大土地を持っても王国に接収されたり

してた王政時代の経済システムとは違い、

このおかげで庶民層のやる気が上がり

産業革命やら農地開拓やらが進み

大資本家や有名企業が誕生しました




ただし弊害があります


勝ち組と負け組がはっきり分かれて

しまう事です



それに全員が等しく頑張れるワケでも

ありません特に勉強する余裕のない

貧困層などは競争のスタート地点にすら

立てず、いち労働者として一生を

終えてしまったりします


自由主義経済は[競争に勝つ負ける]や

[不平等がある事]を前提で成立

しています



───



戦場に立つ兵士たちは

プロレタリア(貧困層)がほとんどです

ブルジョワ(富裕層)は戦場に出ません




プロレタリア民

(´・_・)いまウチら兵士や民衆が

苦しんでるのって[自由主義経済]が

そもそも間違いだったんじゃないか




こういう意見がちらほらと囁かれ

はじめました

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