社畜スーパー店長異世界転生して第一王子になり、また店長やります。

@omsama

第1話 社畜スーパー店長の日常です。

 「いらっしゃいませ。」「ありがとうございます。またお越しくださいませ。」

はぁ、疲れた。僕の名前は、久坂慧くさかけい。24歳、独身。

 出会いもあまりない、スーパーマーケットの社員である。

皆さんが必ず行く場所、スーパーマーケットつまりは日常の場であるが僕には地獄の場でもあるのだ。

 「おつかれ、久坂店長。この店舗は人がいないから大変でしょ、君も体調崩すなよ。私も大変になるからなぁ」

 「お疲れ様です、高橋マネージャー。頑張ります。」

高橋マネージャーは、僕の上司である。決して悪い人ではないが40代後半のおっさんなので、少し絡みが面倒くさいところがある。

 ちなみに、僕はである。よくこの業界を知らない人は、すごいと思うかもしれないがそれは違う。

 現在、スーパーマーケットは多様化しており、大きなお店から小さいお店まであり、小さいお店だと店長以外パートやアルバイトになるため、社員=店長になるのである。

 「にしても、相変わらずかわいい顔しているな。彼女は出来たか?」

 「やめてくださいよ。それに忙しくて出会いがありません」

 「はぁー、かわいそうにな。今の子はそんな時間もないのか、俺の時代はーーー」

はやく帰んないかなおっさん、くだらん話しを聞かされ貴重な時間がどんどん減ってく、今日も残業だな。

 「じゃあ、俺はそろそろ他店巡回に行くから、おつかれ。」

 「はい、お疲れ様です。」

やったー、やっと帰った。もー21時か、深夜バイトちゃんと来るかな。

 「おはようございます。慧先輩、疲れきってますね。」

 「おはよう、まぁ開店時間の7時からいるからな。それに、先輩じゃなく店長ね。いつまで高校生気分なんだよ、宮藤。」

 この子は、宮藤綾香みやふじあやか僕の店舗のアルバイト店員で、21歳だが一浪しているので大学2年生。 そして、高校時代の後輩でもある。

 「そういえば、松浦君来ませんね、あと3分で始業時間なのに。ドタキャン?」

 「怖いこと言うなよ、おっ電話だ。松浦君からだ、宮藤は先レジに入って、高校生に、退勤するように言っといて。」

 「はーい。」

 「はい、久坂です。どうした?え、サークルの飲み会に参加したいので、お休みしたい?はい、はい。わかりました。次回は気をつけてね。」

 うぁーーー、ストレスマッハですよ。ほんとに。

スーパーバイトあるある、深夜バイト突然の休みます宣言。大きいお店だと従業員もそこそこいるため、回せるが。小さいお店だと、2,3人で運営するので即アウトになってしまうのです。また、防犯の関係で最低2人はいないといけないのです。

 「宮藤、今日俺とペアなぁ。」

 「え、松浦君休みなんですか。」

 「飲み会だと、なら前日から言えよな。結局開店から閉店までだは。」

 「でも、先輩体大丈夫ですか?大分、目が死んでますよ」

 「正直、そろそろやばいかもな。ここ数ヶ月人手不足に加え、台風やらデマなんかの特需もあったしね。最近、幻覚見たいのみるし」

 「え、幻覚!かなりヤバイじゃん」

 「おぉ、びっくりした」

 「先輩が元気でいてくれなきゃ、バイトしている意味がないのに」

 「ん?何か言ったか?」

「いや、別に」

 なんか、急にテンション下がってないか、心配してくれてるのだろうか。宮藤は相変わらず優しいなぁ。 くっ、また頭痛か。

 「先輩、今日お客様全然来ないですね。私的には嬉しいんですけど、先輩?」

 「あっあ、そうだね。困っちゃうなぁ。すまん、宮藤ちょっと休んでもいいかぁ、混んだら呼んでくれ。」

 「はい。」

 この数週間、突然来る頭痛と幻覚や幻聴、ただの疲労ではない気がする。アニメや漫画のファンタジー世界観のような場所に自分がいる不思議な幻覚。

 「先輩、先輩、せーんーぱーい。そろそろ、閉店ですよ。」

 「えっ、あれから1時間たったのか。大丈夫だった?」

 「はい、今外すごい雨でお客さんも全然来なかったですよ。それにしても、先輩の寝顔可愛かったですよ(笑)高校時代と全く変わりませんね。」

 「それ、喜んでよいのか。にしても、1時間位ガチ寝してしまった。」

 「せ、先輩は今付き合ってる人いるんですか?結構高校の時も人気あったじゃないですか。」

 「いや、いないよ。てか、それさっき高橋マネージャーにも似たような事言われた。それに、人気あった記憶はないがね。」

 「まぁ、他人に興味なさそうですもんね。体調はよくなりましたか?」

 「ん、まぁね。閉店まであと10分かぁ。ホント雨すごいな。」

 「いらっしゃいませ。」

 この凄い雨の中お客が来たか、閉店時間には帰ってくれよ。あれ、あの子どこかで見たような、小柄でかわいいがどこか悲しげな表情がある、高校生のような大学生。

 本当に、高校生なのかもなぁ。

 「お願いします。」

 「はい、いらっしゃいませ。お預かりします。」

しばらく考えていたら、その子がレジにきていた。にしてもかわいい。しかし、こんなかわいい女子をどこで見たのだろう。

 「あの、店員さん、他の店舗にもいましたか」

 「え、はい。ですが、最近はこのお店だけですよ。一応、店長なので。」

 「そうなんですね。すみません、どこかでお会いしたような気がして。」

あれ、向こうも知っている様子と言うことは、本当に出会っていたのかもしれない。しかし、思い出せない。

 「ありがとうございます。外雨が凄いので、お気をつけてくださいね。」

 「はい、ありがとうございます。家近いので大丈夫です。」

はぁ、かわいい。笑顔もいいなー。どこで見たのか早く思い出さないと。

 

 

 

 

 


 

 

 

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