八月二十八日 手抜きのピザ
八月二十八日 金曜日 曇のち晴
本日十七時に安倍首相の会見があるというニュースが数日前に出た。体調不良説や内閣改造、コロナ対策等々と様々な思惑が流れる中、今日の十四時過ぎには「安倍首相、退陣の意向を示す」と速報が入ってきた。日本株では後場引け前でのナイアガラも起こった。十七時には安倍首相の会見が始まり辞意を表明した。
在任期間が二十四日には大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて七年八ヶ月と歴代最長になったという。思えば民主党(当時)政権から政権交代して安倍政権が発足したのも懐かしい思い出だ。そして、その民主党政権が分裂、奇しくも再合流を果たそうとしている時期と被るのも面白い。
会見も終わり質疑応答も終わりかけた頃、妻から帰宅の連絡が入る。もう十八時だ。息子を迎えに行き帰ってくるとなると十九時前後になってしまう。そう思いピザを取ることを提案し、快諾を得た私はネットからピザを注文することにした。
以前までLサイズピザ二枚が半額になるクーポンでよく注文をしていたが、最近Mサイズピザ二千四百円にハマっている。四人家族にはちょうどよい大きさと量なのだ。
付け合せのぬか漬けも用意する。今朝取り出し忘れて一日半か二日くらい漬かったキュウリとナスのぬか漬けだ。少し漬けすぎたかなと思ったが、酸味と塩味が効いていて意外といける。食べごろサイズに切ったナスを水に浸けてしばらく放置し、その後しっかりしぼる。すり胡麻たっぷりと味の素をまぶして混ぜ合わせると、ごまの風味がほどよく鼻に抜けてまろやかな味わいになる。
夕食の準備が終わる頃、とは言っても食器とお漬物くらいだが、に二人が帰ってきた。外から元気な声が聞こえてくる。と、同時に迷ったピザの宅配員から電話がかかってくる。うちでは宅配ピザはここまでがテンプレだ。薄暗くなり少しばかり涼しくなってきた表へと急いでピザを受け取るために駆け出した。
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