気を失うとどうなるのか?
防具付き空手のルールで使われている防具は大変高性能であり、余程のことがない限り気を失うことはありません。
しかし、長くやっていれば、しばしばそういう場面にも出くわすこともあります。
かく言う筆者も一度だけ気を失ったことがあります。
逆に、気を失わせたことは三度ありました。
せっかくなので、その時の体験を記しておこうと思います。
まず気を失った時のことですが、打撃をくらった瞬間のことは覚えていません。
気が付いたら畳の上で仰向けになってました。
痛みは全く感じません。
それどころか、ふわふわと心地良いくらいです。
まるで何時間も眠っていて、ハッと目が覚めたかのような感覚です。
しかし、実際には数秒しか経っていませんでした。
後で聞いたところ、即頭部にハイキックをくらって倒れたとのことでした。
打たれた瞬間だけでなく、その直前のことも覚えていません。お互いに礼をして向かい合ったところまではハッキリしていましたが、その後どのような攻防を経てダウンに至ったのか思い出せないのです。
非常に気味が悪かったです。
幸いにして後遺症はなく、無事自力で帰ることができました。
夜もよく眠れました。
次に、気を失わせた時の話です。
決め技はいずれもハイキックでした。
そして、いずれも蹴る直前に、
「あ、今なら入る」
という確信めいた直感が走りました。
重たい頭部に足の甲をぶつけたにも関わらず、足は全く痛みを感じませんでした。衝撃が突き抜けるような感覚でした。
当った直後、相手は膝を折るようにほぼ真下に崩れました。
それから尻もちをつき、仰向けで倒れました。全く受け身が取れていない状態なので、畳の上でなかったら頭が危なかったかもしれません。
相手は数秒で意識を取り戻し、ゆっくりと身体を起こします。
そして皆が皆、筆者が思ったのと同じことを言いました。
「まるで何時間も眠っていたみたいだ」と。
しかし、後遺症にはバラつきがありました。
三人のうち一人は何ともなかったようですが、残る二人はその後ひどい頭痛に襲われたと言っていました。
確証はありませんが、お酒が関係している可能性が考えられます。
後遺症がなかった筆者ともう一人は当時高校生だったのに対し、頭痛に襲われた二人は成人でお酒をよく飲む人たちでした。
格闘技とお酒は相性が悪いという話も聞いたことがあります。それだけが理由ではありませんが、筆者は成人してからもお酒はほとんど飲みませんでした。
ちなみに、筆者がノックアウトした三人は、いずれも同格か少し格上の者でした。決して格下をノックアウトしたわけではないことを記しておきます。
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