第349話 ダンの悪夢~幼児洗礼式

「アブラハさん!

実は昨日 

恐ろしい夢を見たのです


闇の世界が私を覆い

私は人格破綻し

死の恐怖の感覚が・・ありました


そして葵・・・

成長したこの子に

何と!!辛い仕打ちを。。


この子は涙を流し

必死に謝っているのに・・・わたしは酷い事に

この子を許さず 怒鳴り続けている!


信じられない光景でした。。


何故、私は怒鳴っているのか?

この子が何か、悪い事でもしたのか?


悲しい目で

私を見つめている姿に

胸が痛みました・・・


もしかしたら 将来この子に対し

酷い事をする日が来るのではないか?


この村で とんでもない 

悲しい事件が起こるような予感がし・・

とにかく恐ろしく感じ

息が詰まる思いがしました・・」



「ダン君 君は・・・


それは夢に過ぎない!

心配する事はないぞ!

君たちの将来は明るい!大丈夫だ!!」

アブラハはダンを励ました!


(彼は普通の男性であり

妖精族の特別な力がある訳でないのに


どうして・・・

そのような未来予知を・・

やはりあの星の影響か?


そしてこの子の存在が

普通の人間であるダン君に

多大な影響を与えてしまっているのかも?しれない・・


いつかこの村は襲われ

悪根の支配を受けてしまい

この男性は 変貌する時が来るだろう・・


そして巫女様に対して・・・


いや・・まだ起きていない事を

追求するのは辞めよう・・


全ては神の御計画の中で

進められていくのだから・・

我々は ただこの親子の為に

祈り続けていくだけだ!!)


「さぁ!

幼児洗礼式を行う

幼子を連れてきてくれ!


ヨーデル!お前の子もだ!

名前はラックだったな!」


「はい!

私の子も祝福を下さるのですか?」


「勿論だ! 

お前達親子は

将来特別な使命を受ける!!

私には分かるのだ!


さぁ!神に祈るぞ!!

皆の者 膝をつき 

敬虔な姿勢になりなさい!」



「起源の存在なる神よ!

全地創造の初めから

この世界を治めて下さり

人間達に生命に命を与え

神の素晴らしいご意志の中で

人類 社会 あらゆる人間関係 絆が

成り立っている事を感謝致します!


どうかこの子達が

神の特別な ご加護を受け

祝福ある人生を送れますように!


どうかダン親子 

ヨーデル親子が

これからも神の御心に叶い

悪根に支配される事なく

人類全てに希望を与える存在となりますように!!

お導きください!!」


その場は、神の力強い臨在があった

幼児洗礼式は無事に終えられた

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