第206話 エルサとアリーナ①

「アリーナさんを

ラックのお嫁さんに?」


「ゲルドさん

何を言い出すのですか?

あまりにも唐突ではないですか?」

エルサ王女は思わず叫けんだ!


「いえ!

そんな事はありません

私を悪根の呪縛から解放し


「不破の洞窟」

我が一族の秘宝を

入手できる可能性がある

勇者ラック様に

我が一族の新たな首領に

なって頂きたい!


あなた様以外に考えられません!

それに我が娘は

親の私が言うのも何ですが

かなりの美少女です!


エルサ王女にも

負けてないと思いますよ!!」


「なっ!

何ですって!!」

エルサ王女は顔を赤らめて叫んだ!!


「ちょっと待ってください!

私もいきなり妻に娶れなど・・

アリーナさんは先ほど出会ったばかり

妻になど考えられません!


それにアリーナさんの

気持ちもあるでしょう?

彼女も困っている筈です!!」


「アリーナの気持ち?

確かにそうですな!


アリーナ!

お前はどうだ?

ラック様に嫁いではくれないか?」


「私は・・・

父を救ってくださった

ラック様に感謝の気持ちしかありません


私が父の命令に背き

一族の掟を破って「不破の洞窟」に行こうとした為

父を巻き込み、あのような呪いを・・・

これからは一族の掟は

必ず守ろうと決めています!

だから父がラック様に嫁げ!

というのなら従います!


それにラック様との出会い

運命を感じるのです!


どうか私をあなた様の

妻にしてください!!」

アリーナはラックの前に跪いた

そして顔を上げて言った


「私では嫌ですか?」

アリーナは涙目になり

ラックを熱く見つめた


「ちょっと!

ちょっと待ってよ!!

勝手に話を進めないでよ!!


それにラック!

あなたの気持ちは?」

エルサはラックを問い詰めた


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