第201話 勇者ラックの使命②

「・・・・・

エルサよ!

お前は葵巫女様に出会ってから

成長したな!!


以前のお前なら・・・

自分から危険な道に

進むことは決してなかっただろう・・・

(温室育ちのお前がここまで。。)


良かろう!!

そこまでの覚悟があるのなら認めよう!!

ただし無茶だけはしてはならない!

必ず戻ってくるのだぞ!!


ラックよ!

皇帝の勅令である!

使徒である其方に重要な任務を与える!

『第3の聖典と神具「生命の石」』

必ず入手せよ!

そしてエルサ王女を

全ての危険から必ず守るのだ!!!

良いな!!」


「アダム皇帝!

承知致しました!!

必ず任務を遂行致します!

そしてエルサ王女に決して

危険が及ばないように命にかえて

お守りする事を

お約束いたします!!」


「よく申した!

では其方が無事に

帰還した時褒美をやろう!

どんな願い事も叶えてやるから

それを励みに頑張るように!!」


「はは!!」


それから陰府大陸サルディス任務につく

メンバーが決まった!

カイン兵士長、ヘルシングランド隊員である

副隊長ロレーヌとジャンの同行も決まった


(隊長のアーバス、隊員ジャン、マリー、レオナルドは

大陸エデンの護衛の任務についている)


◆◇


「ラックよ!

私も陰府大陸サルディスについて

調べていたのだが・・・


非常に危険な大陸であるようだ!

伝説では7つの試練があり

すべての試練を乗り越えた者に

栄冠を授けられるそうだ!


この栄冠と第3の聖典は関係しているらしい


そして噂では第一の試練は

「レギオンの墓場の男」を呪縛から

解放であるらしい!!」


「レギオンの墓場の男とは・・・

先日、王都で狂人化による混乱がありましたが

彼こそ狂危の男であり

誰も近づくことを許さない!

非常に危険な男とされる人物ですね・・


呪われた墓場を通る必要がある・・」


◆◇


『ゲルドはレギオンの墓場に住み

獣のように昼夜となく叫び続け

人々は彼はたびたび足かせや鎖でつながれたが

鎖もを引きちぎり、足かせも砕いてしまった‥‥

男は身体を石で傷つける為・・・

全身傷だらけとなっている


やがて・・・・

墓場は死者を埋葬する場ではなくなり、死を招きいれる!

この世にあって、死の恐れを連想させる場所』


◆◇


「ラックよ!

お前にレギオンの墓場を通る

覚悟はあるか?」


「アダム皇帝!

以前の私でしたら近づく事すら

できなかったでしょう!


しかし今の私は

第1使徒ラックです!

葵巫女様の巫女覇気を受け

勇者となりました!!


必ず試練を乗り越え

第3の聖典と神具「生命の石」を

入手して参ります!

そしてエルサ王女と戻ってきます!

お約束します!!」


「では行け!

勇者ラックよ!!

お前達の成功を

祈っているぞ!!!」


「ハハ!!!!」

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