第129話 魔具デュエル消滅!

大型倉庫に入った瞬間

レッドベレー軍隊員達は

瞬時に殺気を感じた為

すぐに戦闘態勢にはいった


しかし姿が見えない・・・


「大型倉庫内に

敵が潜んでいないか?

よく調べよ!!!」


しかし行員以外

レッドベレーの隊員達であり

怪しい気配は感じられなかった!!


「どうなっているんだ!!!」

彼らは次第に姿が見えない敵に

恐怖を感じはじめた・・


「ここは危険だ!

すぐに国外に脱出するぞ!!急げ!!!!」


するとレッドベレーの隊員達は

命令に従おうとせず

戦闘態勢の構えを解こうとはしなかった!


「何事だ!?

なぜ私の命令に従わないのだ!!!」


「あなたは!

まだ気付かないのですか?」


行員が馬車から降り

レッドベレー隊長の前まで近づいてきた!


「何だ!お前は!!」


「私は第13軍団所属

「黄金の羽」隊長サムルだ!!

お前達はもうおしまいだ!降伏せよ!!!」


サムルが右手を上げると

倉庫内の味方と思っていた

レッドベレー隊員20名と

大型倉庫に隣接する建物内からも控えていた

精鋭部隊200名が姿を現し

レッドベレー隊員達は包囲されてしまった!


しかも倉庫内の隊員20名は

すでに捕らえられており

実質、王都銀行を襲撃した10名以外

すべて第13軍団の隊員達であった!


「そうか・・・

そういう事だったのか!

我々が潜ませていた内偵を捕らえ

我々の動きを察知していたという事か・・・


しかし貴様ら甘いぞ!!

降伏するしかない!と言うと

思ったら大きな間違いだ!」


「我々には最後の切り札

「魔具デュエル」がある!

貴様らもこの恐ろしさは知っていよう!」


レッドベレー隊長は

魔具デュエルを手にとり

悪種の呪文を唱え始めた!!


「これでお前達は

おしまいだ!!!

ハハハハハハ!!!!」


しかし「魔具デュエル」は発動せず

何も起こらなかった・・・


「何故だ?

どうなっているのだ!

魔具デュエルの魔術は絶対だ!

操れれない者などいない筈だ!

一体どうなっているのだ!?」

レッドベレー隊長は恐れ慄いていた・・


「私がいるからです!」


ラックが姿を現すと

『神具琴ぶえ』を用い

レッドベレー隊は戦意喪失に追い込まれた

魔具デュエルの効力を無効化したのだった!


「このような悪しき魔具は破壊します!!」

ラックが叫ぶと

『神具琴ぶえ』から発せられた

勇者覇気の息吹を受け

「魔具デュエル」は瞬時に

消滅させられてしまった!!


「さぁ!

レッドベレーを捕らえよ!

隠し持っている盗まれた宝石も

回収するのです!」


ラックが命令を下すと

レッドベレー軍は

全てを自白し、降伏したのであった


しかし回収された宝石は一部であり

大半の宝石は行方が分からなくなっていた


「どうなっているのだ?

大型倉庫に運びこまれるまでは

確かに所在は確認できていた筈なのに

一体何処へ消えてしまったのだ!」


「捜せ!

どこかに隠し持っている筈だ!!」

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