第55話 王都へ出発!

葵達が朝食を終えて

サラの店を出ようとすると

葵は驚くべき光景を目にした!


何と!昨日救援した

リムラ村の村長サイカと村人達

そしてアデルス学園の全生徒達

サラの店の常連客の労働者達 

総勢200名を超える人々が

葵達を見送りに来ていたのであった!


「葵ちゃん!

ラック!アニー!デル!

今日で君達とお別れなんだね!

とても寂しいです。。」

アデルス学園の生徒達は

葵達を取り囲み・・涙を流し 

別れを惜しんでいた


「葵ちゃん

いつも私達に笑顔で

親しく接してくれましたね!


私達は これまで生きる目的が分からなくて

自分は何の為に生まれてきたのか?

日々葛藤を覚える者が多かったです・・


勉強する意欲もわかず

親に対して反抗的であり

同じクラスメートに対しても

心を許さず 表面的な付き合いしかできないでいました 

自分の価値を 人と比較する事でしか

見る事ができなかったからです・・


でも葵ちゃんが

クラス会で話してくれた経験談

苦労話を証してくれて・・・

とても衝撃的で 胸が打たれました


『人は全て 目的があって 

この世に生を受けた!』と

『神によって生かされている存在である!』

大切な事を教えられたような気がします・・


共に過ごした時間は短いけれど 

走馬灯のように思い出されます・・

葵ちゃんと過ごした時間は一生の宝物です!

本当に本当にありがとう!!


今回リムラ村復興に参加できた事も

大きな経験ができたと!思っています

これからも隣村であるリムラ村を

支えていけるようにしていきたいです!」


サラの店の労働者達も然り

同様の感想を語るのであった・・


これからガデム村そしてリムラ村は

人間社会においてもっとも大切な

「助け合いの精神」を基に

平和な社会を築いていける!と

葵は確信するのであった!


「皆さん!お元気で!

また必ず会いにきます!

起源の存在:神の御加護がありますように!!

毎日皆さんの為にお祈りしています!!」


□◆□◇◆


葵はアダム皇帝が準備した

皇族専用の馬車にのり

ドルモンド侯とラッセル伯が乗車し

スンツヴァル王都に出発した!!


(父さん!

いつか2人で故郷リムラに戻り

また二人で暮らしましょう!!)


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