第22話

10日目剣術第1試合


相手は3年3組モーナ


モーナ先輩はフェンシングの※サーブルをジュデに向け、フェンシングの構えで対峙をしている。



※サーブル(フルーレよりも細身で断面が四角形になっていて長さ105cm以下・重量500g以下・ガードから剣の先端まで88cm以下)


※フェンシングには他に2種類の剣が有り。


フルーレ(非常に細身で軽量な剣。女性や子供でも扱うことが容易、長さ110cm以下・重量500g以下・ガードから剣の先端まで90cm以下という規定)


エペ(フルーレと対照的に重量な剣、断面が三角形になっており曲がりにくく長いブレード、長さ110cm以下・重量770g以下・ガードから剣の先端まで90cm以下という規定、大きくて丸いお椀型のガルトを持っている)




ジュデは前回と同じ構えのまま対峙する。


審判の『はじめ!』の声によりフェンシングの独特な動きで間合いを詰めてくるモーナ先輩、ジュデはタイミングが取りにくいのか、剣を数撃合わせては少し後退をし、又数撃合わせて後退を繰り返していた。


闘技台の端まで後退した後、攻勢に出るジュデ、攻撃回数を増やしたが全て剣で払われ、闘技台の端からは動けないでいた。


「仕方がない、少し本気を出すか。」との言葉と同時に腰を少し落としたジュデ。


そこからは全てが違った、剣のスピード、パワー、技術、どれもが別次元になり、モーナは慌てて後退をするが、肉薄するジュデにどんどん追い込まれる。


モーナは起死回生の一撃として突きの4連撃を繰り出す。


ジュデはそれを最初の2撃を剣を縦て腹で受け、3撃目は軌道を逸らし4撃目を上からの切下ろしで剣を折りに行く。


モーナは、それを軌道を無理やり変えることで回避したが、ジュデの剣が下で跳ね返り回避した剣に当たる。


【カッキーン】


サーブルが跳ね上げられたので急いで構え直すが剣先が無かった。


モーナは剣を降ろし「負けました。」と負けを認め、審判が「勝負あり、勝者ジュデ!」と宣言した。


「フィンの変な応援が無くて良かった、次の試合の時にも何かお使いを頼むか。」


ジュデは少しニコニコしながら闘技台を降りる。



10日目武術第2試合


ユンの試合、相手は2年3組イマナ


今回は両者が闘技台に姿を現す。


お互い構えを構える、イマナは腰を大きく落とし、右足を大きく前に出し、左腕をだらーんと下ろす、右腕を腰に当てていた。


それに対しユンは腰を落とし、右足を肩幅ぐらい前に出す、体を前のめりに、両腕はだらーんとしていた。


審判の『はじめ!』の声によりユンが一気に間合いを詰める。


「ぬん!」との掛け声とともにイマナは一歩踏み込み右の会心の一撃を繰り出すが、ユンはジャンプしイマナを前転しながら飛び越えた。


着地と同時にバク転しながら、イマナの上から頭に落とす様に膝蹴りを入れる。


イマナは体制を崩しユンは背中を向けたまま低い体勢で着地、そのまま左足で足払いをすると、倒れるイマナ。


その顔面に、ユンが足払いの回転力を生かしながら、体を回し体を起こしつつ、右足で蹴りを入れる。


そこからは一方的になる、倒れてサンドバックになるイマナ、休みなく蹴りを入れるユン。


審判が「まてまて!勝負ありだ!」と2人の間に割って入る。


攻撃を止めると、審判が「勝者ユン!」と宣言した。



ーーーーーーーーーーーーー


あとがき


作者の都合でこの作品を不定期とします、それと20日はこの作品のお休みをいただく事になります。


詳しくは近況ノートに書きますが、代わりに『自称聖剣を手入れたら呪われた、イヤお前邪剣だから!』を定期配信にします。


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