ダンジョン街ミスド


門を潜るとそこには大勢の人種の人たちが歩いている。人間・ハーフエルフ・ドワーフ!

まさしく異世界!


俺はあらためて異世界に来たことを認識すり。


そして俺は異世界にいったら、まず初めにどうするか決めた事があった。それは、、


「よしっ、ギルドに行こう!」

 

やっぱり異世界なんだからとりあえずギルドでしょ、と考えていた俺は

近くにいた、感じのいいおばさんにギルドの場所を聞く。


「すみません!この街で一番近くのギルドっどこですか?」


「この近くだとここを真っ直ぐ言って

大きめの十字路に出たら、曲がり角を左に曲がってずっと行ったらギルドだよ!」


そして俺の姿をジロジロ見て、続けておばさんが言う。


「あんた、あれかい。ダンジョンで一獲千金

を狙う為にわざわざ遠くからミスドへやってきたクチカイ?」


「まあっ、そんな感じです。」


実際は違うが否定するのが面倒だったので、

とりあえず肯定する。


「やっぱりっ、、この辺じゃ、見ない服装だからね、、ダンジョン目当てに多分遠くから来たんだと思ったよ!」


そういい、おばさんは後にした。


そりゃ、この世界にスーツなんてないしなあ。


ただ、おばさんとの会話で色々と分かった事がある。それはこの街がミスドという名前だという事。

そして、このミスドといい街がダンジョンで有名な事。

ついでにダンジョンに潜るにはギルドの登録が必要なのだという事も。


そして俺は俄然、テンションが上がっていた。


ダンジョンなんて、まさしくTHE異世界じゃないか!!


という事で俺はせっかくなので、ギルドに登録してダンジョンに潜ってみようと心に決め

ルンルンでギルドに向かった。


そして、とうとうギルドに到着。俺は中をそっと覗く。

すると中はさっきの通行証の行列の様に大勢の勇者や魔法使いが並んでいた。


うわっ、意外と並んでんなあ。と思いながら


受付の列に並び、とうとう自分の順番が回ってくる。

「すみません。ギルドの登録とダンジョンに潜る許可、取りに来たんですけど、、」


「了解しました。新人さんですね、でしたらまず申し訳ないですが、この登録用の紙とダンジョン潜入証の紙両方、記入してもらってめう一度、提出してもらっていいですか?」


「、、、身分証?」


俺は思わず呟く。もちろん、そんな物持ってない。


「ちなみに身分証、持ってないとギルドの発行もダンジョンに潜るのも、、」


「もちろん駄目ですね、、残念ですけど、、」


受付の女の子は残念そうな顔をした。


それを聞いて、俺は再びクエリアに怒りがふつふつと湧いていた。


、、、クエリア、だからナルパスがそういう星なら、事前にそういう説明しとけよ、、


ただ、今更怒ってもどうしようもない。

という事で一旦ギルドの登録証とダンジョン潜入証は諦める事にした。


だが、せっかくギルドに来たのだから何もなく帰れないと思った俺は受付に野菜作りについて聞いてみた。


「すみません。話し変わるんですけど、俺将来野菜を作って生きたいんすけど、その辺に詳しい人知ってます?」


「ここはギルドなんで野菜と言われても、、」


そりゃ、そうだ、、


「ただ、チョット待って下さい、、確か、

ここによく出入りしてるデルタさんっていうハンターが、前に農業をやってたと聞いた事があります。」


その瞬間、後ろから大きな扉が開く音が聞こえる。


「あっ、ちょうど良い所にきた!」


そういうと受付の娘が後方を見ながら立ち上がる。


俺もつられて後方をみた。そして扉の前に立っていたのはハゲたむさいオッサンだった。


「んっ、何?」







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