第57話 Freestyle

2011年9月、ダンスの大先輩である藤枝さんが主宰するFreestyleというイベントが7周年を迎えた。

藤枝さんにナンバーを出して欲しいと仰って戴いたので、生徒さんたちに振付して一緒に踊ったり、藤枝さんたちと一緒に踊った。

このステージは僕にとってダンスの総括のようなステージで、生徒さんたちと自分のナンバーで踊り、自分の師匠たち(SPICE)の踊りを袖から観て、先輩たちと一緒に踊って、凄く楽しかった!


一部が終わり、楽屋にチケットを取りに戻ると、CHACKYさんとかつぞうさんがいた。

CHACKYさんと会うのは、ホント、何年振りだろう。

「おはようございます!」

と声をかけると、

かつぞうさん「うっわ!のり?」

CHACKYさん「誰だかわかんなかったよ!お前、太ったな!」

かつぞうさん「ていうか、何でお前ラッパーみたいな格好してんだよw」

相変わらずのツッコミが嬉しい。

僕「SARAさんとKENさんは?」

CHACKYさん「まだ。ギリギリになっちゃうって言ってた。ステージ行ける?」

僕「あ、はい。ご案内します」

慕える先輩というのは、いつになっても有り難いものである。


NORIMITSU NUMBERは、みんなの成長が見れて凄く嬉しかった。

観に来てくれたクミちゃんに

「あんなに真剣に踊ってるのりくん、初めてみたw」

と言われたが、実際、今までで一番緊張したかも知れない。

舞台袖でCHACKYさんに会ったとか、そういう事もあるけど、やはり生徒さんたちが楽しんで踊れるか?それをお客さんがどう受け止めるか?という緊張は強い。

でも、リハーサルのときはおっかなびっくり踊っていたメンバーが、本番ではのびのび大きく踊れていて、感無量だった。

踊り終わった後の拍手の大きさに救われた。


NORIMITSU NUMBERが終わって舞台袖から楽屋に戻ろうとしたら、KENさんに

「のり、前から観てたよ~」

と言われて、嬉しくなったり、恐縮したり。


オリジナルメンバーのSPICEのショーは、本当に感激した。

僕がR?hallで初めてSPICEを観たときの衝撃や、品川のイベントで観たショーは忘れられないが、今回のショーもまた忘れられない。

舞台袖からずっと叫んでしまったw


Freestylerzの本番中に師匠たちが舞台袖から観ているというのは、嬉しくもあり、恐ろしくもあったw

まだ出番じゃないのに

「のり、出ろwww今出ろwww早くwww」

「ちょwww待ってwwwまだ出番じゃないっすwww」

というKENさんとの掛け合いは、数年振りという時間を感じないやりとりで嬉しかった。


そして、舞台袖で踊ってるSARAさんはホント楽しそうで最高だったw

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