第245話 後後120 あまり旅をしたくない土地?


駅馬車の走る街道はそれなりで、ひどく揺れることも無く遅くもなかった。昔からこんなもんだ、というふうな道。

あの街を出ると決め手から、ガクはいろいろな人からいろいろ聞いた。

あの街のことと、周辺の街のこと、東はどうなのか?気候は、食い物は、人は、国は、領主などは、安全性は、物価は、泊まるところは、何か問題は、などなど。


一週間あった。

結果は、可もなく不可もなく。

いや、まじ。問題はほぼ無いだろう、超安全とは言えないが、あまり問題も聞かない、といったところ。

食事はあの街は少し特殊だったらしく、他は洋食系が中心だという。

酒や茶菓なども、美味いらしい。まぁ、美味い、がフツーとなっているのがイイね!!


ただ、ココの人たちは俺らの大陸のものを知らないから俺らの基準と比べられないので、その比較の上ではない。


駅馬車が昼休憩に入った。

茶屋で停車する。

茶屋での食事はスープとパンとか、串焼きとかんなもの。


「なんか食った気せんなぁ、、農国の時はよかった、、なぜか必ず蕎麦屋だった、、」泉さん

言われれみれば、必ず蕎麦屋だったなー、、、

「なんで?」と、若手連中に訊く


「??あまり外出たこと無かったので、知りません」

「うちは田舎だったから度々王都に出たりしたんで、、、寄りました。うちのほうも街道の途中にある茶屋は、大概蕎麦屋で団子も売っている感じでしたねぇ、、、、なぜなんでしょうねぇ?」


「んじゃ、街中に蕎麦屋多かったか?」泉さん

「・・・・・・・いや、、、」

「うん、そう言われれば、、見ないよな?」

「不思議だ、、」

「旅行食?」


不思議感が増していく一方になりそうなんで


「まぁ、あっちはそんなものなんでしょう、うまかったし」と俺


どうにか追求は停止させられた。

なんか、タッチしちゃいけない設定のように思えたのだ!! ぷ


でも、今のココでの食事を考えれば、蕎麦屋が一番だなぁ、、とは思うね、やっぱ。

こっちに蕎麦屋が出来始めると、一気に街道沿いに広かるかもなぁ、、


(消化がいいのと、食べるのに疲れない。毎昼食べても飽きるもんじゃない。店側の利点は、すぐ茹で上がるからじゃね?汁は朝から作っておけばいいし。トッピングの材料は用意しておけるし。)誰か


その後も馬車は平地を行く。先に山も見えない。このまま海まで平地が広がっているのか?


「なんか、すげーっすね、平地の規模が、、」俺

「ああ、ウチラの大陸じゃ見ないな、、でも西の大陸は、ぼうずだったが似たようなもんだったな。」泉さん


確かに、見渡す限りの荒野だったなぁ、、まっったくなんんんんんっにも無い。



夕方には街に付いた。御者におすすめの宿とか聞いたが、、少し悩んだ挙句、市場周辺ならマシなんじゃないかな?程度だった。


「・・見て回ったあとでもいいけど、先に言っとくか、、、こっちのやつら、何が面白くて生きているんだろう?」泉さん

「そうですねー、、、惰性で生きているだけなのかな?」俺

うわー、、なんか、おもいきりブーメラン、、前の世界だともろそれしかないものなぁ、、

なんか、こっちの大陸で旅するのがヤになってきた、、、



宿、、ここでいいか、、客が多いみたいだし、、、

「ここでいっすよね?客多いし、、」

「ああ、どうせ一泊二泊だろう、ここは」

泉さんも見切ったようだ。武士だからね、見切りは速いよね?w


で、いびきの件があるので仕方がなく2部屋。今時の奴等は繊細だと思います。危険ではない音なら起きるなよ、寝とけよ。うちのじいさんは裏で獣の音がしたらいびき轟音の中でも起きてきたよ、、

ただ、親父とおふくろが夜に夫婦げんかしたとき、じいが起きてきて「ねられねーだろうが!!」って怒った時は、あれ?ってみんなして思ったけど、、、w    

(親心だろ)



その食堂で晩メシ食ってから飲みに行く。風呂屋は無いそうで、部屋で水浴びか拭くのみ。

飲み屋も、まぁ可もなく不可もなく、、、

騒がしさも、それほどでもなく、、客の入も7割程度、、

まぁ、悪くはないんだろう。インフレ政策とかやるクズがいたら、5割も埋まっていないだろうし、、まだそこまで悪事を働く奴等はこの世界に居ないのかも知れない。


明日、馬車に乗るか、、とつぶやく泉さんに皆賛同。

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