第167話 後後42 凄すぎるケーキ職人大師匠精霊


「なんでそんな凄い、いや、凄すぎるケーキ職人大師匠精霊が、こんなところにいるの?」

誰だってそう思うよな?


「うむ、、俺もそう思うぞ心底!!」泉さん


「あー、、、いろいろあってだな、、でも大丈夫、もう解消した。これから旅立つことにしたから」

・・・

なりほど!とぽんと手を打つ俺を見て、うむ、とわかった顔になる泉さんが、


「よくわかった、なんかここにフィジニが戻ってくるか迎えに来るようなことになっていた?って感じかな?でもあの阿呆がそんなことすっかり忘れてしまって美味いもの作ってりゃ し あ わ せ ! みたいになっているのを、先程俺らから聞いて知って、ここに居る意味が全くなくなってしまった、ことに気がついた。

と、いうわけだな?」


「・・・・なんで最近の人の子は賢いんだ?しかも性格わるいな!!!!!」


「いや、ごめんなさい、、でもこのおっさん、ふつーじゃないから、、」俺


「・・おっさん?」と目を凝らして、眉根を寄せてなんか小さい文字を見る老人のよう顔になって泉さんを見る妖精ウエイトレス。

「おう、、なりほどにゃるほろ、、、、、ブキミだな?」

「しっつれいな、、、」泉さん


「二人してコンビ組めば丁度いいと思いますよ?」

「「あ?!」」

怒気が、気のまま当ててくる、、、怖痛い、、


「いや、そーでもないな、いいかもな、、おまえ作る係、俺味見係、でどうだ?」泉さん

「あほうかい!!」

「ちぇっ、いーとおもったのに、、、」

何処がどーみれば?


「でも、今更行ったって、あやつは料理だぞ?、なんならウチの村に来るか?メシは、まぁ、普通だが、モフ☆モフがすごいぞ?温泉もあるし、、酒もあるし、ああ、メシの素材は多いよな?」

「ええ、川のもの、山のもの、田畑のもの、ですね」

「最近やっとケーキ屋ができたくらいだ、、お主のケーキ食ったら皆ショック死しちゃうんじゃないか?」

「うん、危険かも知れない、、あ、、カタリーナ達がどうにかなっちゃいそうだ、、」

「だな、やっぱこないでいい」

シクシクシクシクシクシク、、、、こんな奴等にまで、、


「いや、悪かったよ、、王宮付きのケーキ、、けーき、、、ケーキ大臣?とかにしてもらうように頼むからさ、な?」

「いいのか?王より万倍長生きだぞ?」

「あー、そういうのは別になんでもないんじゃないかな?おもろけりゃいーだろーし、、」

「うん、美味しい、面白い、楽しい、ですな。(その楽しい、に戦闘も含まれるってのがアレすぎるけど、、)」


「んじゃ、暇だから、行くかな、、」

「あ、明日の朝出るが、大丈夫か?」

「え?ああ、店か?んなもん、ポッケにいれていくから大丈夫だ」

・・・・・・・・

「んじゃ、、今全部ポッケに入れちゃって、うちの宿に泊まれば?」

「そうだな、そのほうが楽だな俺らがw」泉さん

「そうか?んじゃ、、ほい!」

りゅりょりゅぃいん!

気づくと俺らは地べたに立っていた。


「ほう!面白な!!も一回!」

いーから

りょりぃりゃぃゆーん! やるなよ、、

店の中にいる俺ら。

「消してみて」泉さん

これで最後だからね!!!と釘を刺す俺。

りゅりょりゅょぃいん!

「あ、さっきと微妙に音が違う!」泉さん

「よくわかったな?ここの水も幾分入れたのだよ!いい水なんでなー」

ほうほう、、


まだ続けさせようとしてた泉さんをさんざん叱ってとっとと終わらせ、宿に戻った。



「あ、酒、、」泉さん

「お?おまえも飲むのか?いいのか?」妖精

「え?何が?飲むぞ?」見た目幼女の泉

ほう、この妖精、この世界の生き物全ての中で結構まともなほうなんじゃ?

っておもった俺の今の基準が凄い件w


宿ではメシスキー氏が飲んでいた。つまり宿の食堂の肴もうまいんだろうな。

・・・・

「俺が酒買ってくるから、ココで飲みましょう。ほらメシスキーさんがここで飲んでるってことは、ここの肴も美味いんですよ。だから酒買ってくりゃいいだけでしょ?」

「なるほど、、だよな、任せた。肴は俺が注文しておく」泉さん



「寒くなったから燗酒がうくなりましたなー」メシスキー氏

どうぞと椅子を勧める。

連れだがいいか?とメイド服の精霊を示す、ええどうぞ、とメシスキー氏。

泉が給仕に、美味い肴を3−4つ、大皿で頼む、と注文。大体大皿はどこでも小皿3つか4つ分。

まだ食うつもりの泉

「あー、彼女は、ケーキ職人の師匠で、、(名前聞いてねぇ、、)」どっかであったシュチュエーション?

「ゴリバシショフ・ドンゴレノウス、だ」

「「うそつけ!!!」」


「・・なぜウソとわかった?」

「んじゃ俺があだ名をつけてやろう、騙されチョロ精霊チョーリィー!」

「痛すぎ、意地悪、却下だ」

「では私めが、、・・うーん、メード服師匠なので、ケーキ師匠メードヌス3世!」

「微妙なんだかどーなんだかわからんし却下だ」

「んじゃあ、、ドノバン3世」

「どっからそれが出てきたのかわからんが、、却下。もっと乙女らしいのをだな、、」

「では私が乙女らしいのを、、、おかーめー・おとーめー」

「まんまじゃねーかっつ!!!もういい!!私にはパスティシェーレ・コンフィザールという名があるのだ!!」

「「んじゃそれで」」

・・・・・



「おまたせー!!」

一升瓶2本抱えて走ってきた!!はぁはぁはぁはぁ、、、

「はぁはぁ言って一升瓶抱えてるってのは、少しキモい画柄かもしれんの」パスティシェーレ(めんどくさいので以降シェーレで)

おめーも意地悪じゃねーか?


「「「「カンパーイ!」」」」


俺はメシスキー氏に彼女も馬車に乗せてもらっていいか?と聞くと、二つ返事でOkをもらった。

旅の道連れは多い方が楽しい、と。

まぁ彼女は楽しいだろう、、、多分、、、過激じゃないことを祈ろう、、、


ーー


「おまえっ、、そんなことでケーキに申し訳ないと思わんのか!!」

「お?ふざけるな!美味しく食ってこそのケーキだろうが!!食う者がうめぇ!って思う食い方の何処が悪いんだ!!この形式ばばぁが!!」

「ガキが何ほざく!折角茶と合わせて、ケーキのみよりも数倍うまいようにできたんだ、それを無にするのか!!」

「まぁまぁ、、んじゃ食べてみればいいじゃないですか、、」と俺がとりなす

「でも、当のケーキがありませんよ?」メシスキー

ほいっつと、、とシェーレ、テーブルにいくつものケーキと茶のセット。

・・・・目が点のメシスキー、、。 泡吹かないだけでも大したもんだ。

あ、指でつんつんしだした、本物か幻覚か確認してるのかな?メシスキー氏w


「ほれ!」とコップに酒を注ぎ、泉さんはフォークも渡す。どっからフォーク出したんだ?

武国は食事は箸です。

手に持つフォークの先が、ケーキの手前でぷるぷる震えるシェーレ、、、

その手からフォークを、、

すっ、ぷす、ぐい、ぷす、「あーん」、、思わずクチを開けるシェーレ

ぽい、、もぐもぐもぐ

で、コップを手渡す泉さん、思わず受け取るシェーレ。

「はい飲みましょうねーおいしいですよー」

こくこく、、、

・・

ごっくん

・・・

?????

注目の的シェーレw

・・

「うむ、、おもったほどひどくはない、、、美味いとはおも、、、???」

もう一口食う、で酒も一口、、

?????

もう一口食う、で酒も一口、、

????????

もう一口食う、で酒も一口、、

??

もう一口食う、で酒も一口、、

・・・・

「だめだわからん、、美味いのか不味いのかすらわからん、なんじゃこれ?」


「それが美味いっていうのだ。そのくらい知らんのか?」

泉さん、そりゃ無茶だろ?

「そうか、、これが、、これも、、うまい、、なのか、、、」

信じるなよっつ!!!!

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