第143話 後後18 どこでもオバハン達は子供を構う。+ 美味しいんだけど、、地雷もあるでよ?


「今日は街を目指しましょう!」俺

「あ?なんで?」

「勿論風呂です!!」 海っペリ長かったんでねー、、髪も、全身がもう、、、

「あー、、そうだなぁ、、そう言われると入りたいよなぁ、、、」


子供の頃ってあまり感じないよね、何日も風呂入って無くても「かいい!!」って。


宿を出る時に訊いたら、大体馬車で一日で着く距離らしい。余裕である!!


「街に行けばケーキも食べられるでしょ?!」

「!!おお!そーだなっ!!♪」


泉さんを街行きモードに落とし込んだから、並足より少々早いペースで進む。

当然、数件茶店を通り越してになったが、泉さんはそのまま進む。

まぁ、この程度の速度なら俺も下手なりにでもあまり疲れていないのでいーけど、、


と持ってたら、まだ向こうでの時間だとして3時にもなってない頃に街に着いてしまった。


で、泉さんと相談して、まず馬を売った。で、良い宿屋を聞いて、そこに行く。


宿の帳場の青年というかあんちゃん、に夕食を聞いたら

「あー、外の通りの向かいの食堂がいいぞ、、うちは夜は酒と肴は評判良いけど、、晩飯はなあ、、」と、正直である。


「ケーキは?ケーキ食えるトコ、あるか?」泉さん。

「あ?ケーキか、、あー、そうだな、、この宿の路地裏の喫茶店なんか人気あるみたいだぞ?」

青年あんちゃんはケーキは食わないみたいだ。


部屋に荷物を置いて、まず銭湯に行く。


「よーく洗ってくださいね、何日も垢がたまってるんだから」

「わかってるようるせーなー」

おかんか俺はw


で、

案の定、女湯の方からわめき声が聞こえた。

「だめだって!そんなんじゃ、おばちゃんが洗ってやるからおとなしくしなさい!!」

「私も協力するわ、このこ何日風呂にはっていないの!!」

「あんたら押さえて、私が”たわし”でこするから!!」

うっぎゃーーーー!!!


wwww

だから言ったのに、、、


ゆっくり浸かって、ようく洗って、また浸かって、、

かなりゆっくりして外に出た。


着替えている時にもまだ女湯からなんか聞こえていたんで、まだ出てこないだろうと、側の屋台で飲み物買って縁台で休んでいたら、

おばはん5人に囲まれた半べそ少女が出てきたww


俺を見た泉さん、囲みを抜けて駆けてくる。


「あら、お連れさんはおにいさんね、じょうちゃん、可愛いんだから綺麗にしておかないとダメよ!!」

とおばはん。


「いろいろどうもありがとうございました!助かりました!!」

と俺が言うと、


「おにいさんの言うこともちゃんと聞くのよ」

と言ってくれた。

聞かない妹、というイメージが出来たようだw


「ほら、ケーキ食いに行くぞ、、」半べそをごまかす泉さんw


風呂屋の脇から裏路地入って宿の方に歩いていくと、程なく客の多い喫茶店があった。

ここだな?


ガチャッ、

チリンチリンチリン・・・


毎度同じく入ってすぐにガラスケースの中にケーキ陳列。


途端に灯りを灯したようになり、いろいろ聞きながら選び、注文する泉さん。

俺はテーブルに付いてからメニューを見て、晩飯になりそうならここで食う。

が、

プチビーレは農国の影響が強かったのか、洋食が美味かったが、、同じ日のいずる国でも、ここいらになると違うようだ。よくわからん料理が多い。


「いずみさん、晩飯は宿のにーちゃんが言った食堂で食べましょう。ここはケーキのみで。」

「おう!いいぞ!どーでも!!」

そうですか、、


俺もショーケースでケーキ選ぼうかな?とか思いつつメニュー見てたらパンケーキがあった。

さかな?白身の魚の身のカツレツをパンケーキに挟む?バーガーかよ、、

鹿肉のパンケーキとか、、

スイーツじゃないよね?


素直にショーケースを見に行って選んで注文した。


「うーむ、、このへんの食事は、、アレかもしれん・・・・」

「あ?ケーキはうまいぞ?」

「まぁ、ケーキに魚とか鹿肉とかやられた日にゃー、ぶっ飛びますけどね?」

「なんだぞれ?」

なので、メニューのパンケーキのところを見せると、

うえぇーー、、・・・あ、でも美味いかも?とか言い出した。


「んじゃ、泉さんの晩飯コレでいい?」

「いや、それは学が食え、俺はケーキでいい」

そうかい、、


素直にケーキだけ食う2人。


ーー


ケーキは美味かった喫茶店を後にし、通りに出て向かいの食堂に入る。

結構客が居り、いろいろ食べていた。何でもうまいんだろう、良い料理人なんだろうな。


壁にペタペタ張ってある品書きを見て、鳥の定食とシチとごはんを頼んだ。

一応泉さんが鳥の定食。今日は雉の系統らしい、なんとか雉と書いてあるが、知らん。

で、念の為に無難なもんをもう一つにした。どーせまずかったら俺と取り替えっこになるんだ。

そこら辺は完全に兄ポジションだよな俺。



「あ、うまい、、あの峠の宿の鳥と同じか?うまいぞ!」

というので一口もらったら、あらほんと!同じだ。明日は俺もこれにしよう!


とか思ったら、

「あ、コレも美味いっすよ?」

シチも美味い。で、泉さんに取られたので、鳥の定食をもう一つ頼んだ。


一息ついて周囲の客のものを見たら、カレーもあるの???

何でも屋だなぁ、、武国風、農国風、ムッサリム風?


皆綺麗にほとんど残さず食べていたんで、やっぱうまいんだな。


「この食堂、大当たりみたいですね?!!」

「ああ、皆うまそうに食ってるわ、、、2−3日居てみるか?」

「いいっすね、賛成!」


また、ここで食い道楽が始まる。

ただ、所々に地雷アリって気配ちらほらだけど、、

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