洞窟

暗い洞窟へ入っていった。


光はどんどん小さくなり、闇が深さを増していく。


道がいくつにも分かれている。


誰もいない。


虫の気配すらない。


死んだような静けさ。


そのうち、帰り道がわからなくなった。


もう戻れない。


ひたすら前へ進んでいく。


出口を目指して。


たとえ途中で死すとも。

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