果てしない罪

この胸を苦しめるのは、果てしない罪。


人を傷つけた罪。


人に迷惑をかける罪。


生きるに値しない罪。


それらが剣となって胸を貫いている。


罪を犯さない人間はいないが、普通の人はなにかを生産することで罪を帳消しにしている。


僕には、自分の罪を帳消しにするほどの生産ができない。


肉体が悲鳴をあげるから。


そして、罪だけがたまっていく。


出血が止まらない。


いっそ火の雨が降り注いで、なにもかも終わりにしてくれたらいいのに。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る