第18話 貴族トイレ

中世ヨーロッパの高級なレストランなのに

私が座っているのは豪華な椅子のようなトイレ。


いやこんなところでできるわけがないじゃん…と思って周りを見渡していたのだけど

みんな私がトイレとして座っていることも気にも留めてないし

ここ、やっぱりトイレかもしれない。


でも目の前にいる紳士はお茶をたしなんでいる。

絶対トイレじゃない。違う。

でもトイレだここ。


貴婦人が楽しそうに談笑している。

でもトイレなんだここ。


そうこうしているうちに尿意が限界を超えて来て

トイレとして済ませていいのか

椅子がトイレだけどレストランなのかわからなくなってパニックになる。


結果、トイレだった。


…と思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る