第5話 殺人鬼

大型スーパーで殺人鬼が暴れていた。

幼いわたしは親とはぐれてしまった。

わたしはピンクのフリフリを着ていた。

私が絶対着ない服だ。


みんなが悲鳴をあげながら逃げる中

わたしは丁度目の前にあった職員用のロッカーに隠れた。


部屋の中に殺人犯が入ってくる。

息を殺しながら隠れていたが

急に目の前が明るくなる。


ロッカーが開けられて黒いパーカーを目深くかぶった殺人鬼が

持っていた真新しい包丁を私の腹に刺してくる。


刺しながら

「お前みたいな自己中大嫌いなんだよ」

だってさ。

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