第2話 幼い日
アパートの裏側に、大きな穴が開いたフェンスがある。
そこは近くのどぶ川へ続く秘密の近道だった。
家に帰る時その穴を通ろうとすると
怖くて動けなくなった。
巨大なクモが穴の近くに巣をはっていてこちらを見ていたのだ。
誰かに助けてもらおうとしたがあいにくわたしは一人でここにきている。
しばらく立ち尽くしていたが勇気を振り絞って穴に飛び込んだ。
後ろを振り返らずにアパートへ全速力で走った。
次の日フェンスをのぞくと、まるでそこには何もなかったかのようにクモはいなくなっていた。
あの巨大なクモはどこへ行ってしまったのだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます