第20話 用語辞典
切りが良いので、一部の小説独自の用語を記しておきます。
興味のない方は読み飛ばしてもらって大丈夫です。
⭐︎魔王クリエイター
主人公に与えられた力のことを指す。
主人公が自分でそう名付けているだけで、そういう名前の力として与えられたわけではない。
厳密には人間を間引くための天敵を作り出す力である。
人間に対して、人間のみを襲う生物は?
魔王っぽい。
じゃあそれを作り出す能力は魔王クリエイターと呼ぼう。
そんな連想から名付けられた。
いくつかの制限が存在する。
一、作り出す際に容量のようなものが存在しており、それを超える生き物は創り出せない。
ニ、作り出すとあるが、ゼロから作るには最低限、体を構成するための物質が必要。
三、既存の生物を弄る場合、掛け離れた生物への改造はできない。厳密には容量が足らない。逆に言えば容量をどうにかできれば大丈夫。
⭐︎魔王
主人公によって作られた人類に対する天敵を主人公はそう呼んでいる。
あくまでそう呼んでいるだけで、魔王という種族であるだとか、魔王だから何か特殊な力を持っているだとかはない。
⭐︎
魔王クリエイターを使う際の上限のようなもの。生き物の種類や個体差、状態などによって変化する。
主人公はまだ気づいていないがゼロから創った魔王の場合、容量が高い傾向にある。
基本的に減ることはあっても増えることはないが、主人公の肉体だけは人を殺せば殺すほど容量が増える。
⭐︎生物強度
魔王クリエイターを使った対象に付加される生き残り安さを示す数値。
人間を10とした基準値をもとに算出される。
戦闘能力や、ゲームのようなレベルではないため高いから強いというわけではないが、高いと身体能力に補正が掛かるようになっている。
補正は加算ではなく乗算。
そのためもともと小さい昆虫などの生物強度を上げるようにしたとしても人間を喰い殺したりできるようになるわけではない。
また、乗算の倍率もそこまで高いわけではないため人間より高い生物強度を持つからといって、誰彼もがバトル漫画並みの身体能力を発揮できるわけでもない。
⭐︎スキル
魔王クリエイターによって対象を改造して与えられる特殊能力のこと。
これを元に生き残り安さが算出され、生物強度が上がる。
生物強度が生き残り安さを示す値なため、生物強度をあげて基礎的な身体能力を上げたいのであれば生存率をあげるようなスキルを与えれば良いが、そうなると攻撃スキルが貧弱になり人間をうまく殺せない魔王ができる。
かと言って攻撃スキルばかり振ると不意打ちであっさり死にかねない。
そうなると生き残りにくいと判断されて生物強度が下がり、補正も得られないため尚のこと死に易くなる。
スキルの付与は用途に応じて臨機応変ないしはバランス良く与えるべきである。
⭐︎ゼルエルちゃん
主人公がこの世界に生息するハラビロカマキリを捕まえて魔王クリエイターでいじった試作型魔王。
より厳密に言えば人間を殺すように創った生物を魔王と呼んでいるため、魔王ではない。
魔王クリエイターの力を把握するための実験動物として弄くり回している間に、見た目はハラビロカマキリから禍々しくもカッコいいマオウカマキリ(興味のある方は画像検索をしてみてください)に。
大きさは30センチ越えのチワワを越す体長のカマキリとなった。
知能、寿命ともに昆虫を逸脱しており、人間の言葉を解する。
赤ちゃんが成長し、意味のある言葉を話せるようになるまで一年くらいかかるとされているが人間である主人公の言葉を細かく理解するようになったゼルエルちゃんは人間以上の知能が…?
実験動物として適当に扱っているうちに情が湧き、ペットに格上げされている。
普段は主人公の畑仕事の手伝いとして、さまざまな害虫駆除を手伝っている。
⭐︎ヨトウムシ
野菜に沸く害虫の筆頭。
ヨトウガと呼ばれる蛾の幼虫を指す言葉。
種類によって多少大きさは変わるものの、芋虫としては比較的大きめ。そのために一度発生すると瞬く間に食べ尽くされる。
週末に鉢植えごと水没させてしまおう、と呑気にしているとその間に食べ尽くされてしまうことがままある(筆者の経験談)
この世界のヨトウムシは地球のヨトウムシとほぼ変わらず、魔力という新たなエネルギーを体内に蓄えているせいか地球産より2回りほど大きく、ありとあらゆる植物に付くとされている。
ヨトウムシは漢字で夜盗虫と書き、夜の間に野菜や観葉植物の葉を食い荒らす害虫として疎まれている。
日が明けると食害していた植物の根本に潜り、夜を待つという生活サイクルで、人が活動する日中に見つけられないことが多く、気づいたら植物が丸裸にされて枯れるなんてこともザラにある。(経験談その2)
さらには普通のイモムシ類は食べる植物の種類は大体、1から多くても3種類くらいなのに対して、ヨトウムシは大体の植物を食べることができるという非常に広い食性を持つ。
実に忌々しいイモムシさん達である。
ベランダの多肉植物も食べられたのを見て、驚きましたとも。
⭐︎魔科学
通常のファンタジー小説の場合、魔法がある分、そちらに目が行って科学技術が未発達である、とするものが多いが、この世界でもその傾向はある。
いや、あった。
しかし、人類の数が増えれば増えるほど、天才、鬼才、奇人、変人、傑物、英雄の類が発生する可能性が高くなり、そうした偉大な先人達により、魔法だけではない物理法則などの科学技術に目を向ける人も一定数存在したため科学技術も目覚ましい発展を遂げている。
その結果生み出されたのが、魔法と科学を融合させた魔科学、新たな学問である。
⭐︎魔科学武器
魔科学によって造られた武器。
この世界には魔法を使った武器と、科学を使った武器、魔科学を使った武器と、大まかに3種類存在している。
そのうちの魔科学を使用した武器のことを魔科学武器と呼ぶ。
荒事を担当する職種の人間が持つ武器は基本的には魔科学武器であることが多い。
魔法を扱う際の補助や剣などの武器、防具になる。
ちなみに銃火器の類は存在しているが魔科学武器を使いこなす戦闘職からすると脅威ではないため、一般人の護身用としてしか使われない。
⭐︎アドラールの矢。
100年前まで使われていたサドラン帝国製巨大固定兵器。サドラン帝国に所属していた軍将アドラールによって設計、製造が行われた。兵器の詳細は30センチほどの鉄球を連射する巨大な戦車といった外観に近い。
100年前のサドラン帝国が開拓事業を行う際に、近隣のドラゴンが邪魔ということでドラゴン討滅が目的で開発された物だ。
スペックとしては30センチ越えの鉄球を秒間8発撃つことができる。戦車の大砲を連射できるようにしてみました!と言う豪快で大味な兵器である。
車輪が付いているがこれはあくまでも運搬を楽にするためのものであり、移動しながら撃つのはもちろん、備え付けの固定器具を使用せずに発射すると反動でとんでもないことなになる。もちろんドラゴンを対象にする兵器なため人間相手には取り回しが悪く、過剰すぎる威力を持つがゆえにドラゴンを絶滅させた後は使われずに埃をかぶっていた。
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