05●“カクヨムの神様”の“お祭り”…“読者選考”のもう一つの意味。

05●“カクヨムの神様”の“お祭り”…“読者選考”のもう一つの意味。






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 “カクヨムの神様は、限りなくPVを増やすことを望んでおられる”

 これは間違いありません。

 どうして、そんなことがわかるのか、ですって?

 そこで、私が個人的に感じている理由エビデンスをご説明します。


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 最大の理由は、カクヨムの神様がコンテストのたびに開催される“読者選考”の存在です。

 あるコンテストに応募したサイト内の作品を、専用のページに集めて、それぞれの作品のPVや♡や星の数を公開、作品にランキングがつけられて、ずらりと並んで表示される、あれですね。

 ランキングは適宜更新され、概ね一か月ほど、定めた期間内は、各作品が競うようにPVと星の数を増やしていくことになります。


 私もこれまで二つのコンテストにエントリーして“読者選考”に入れさせていただいたのですが……

 初心者として奇妙に思ったのは、「PVと♡と星の数=ランキング順位」ではなかったこと。

 このことは、他にもいろいろな参加者様のエッセイで指摘されていますね。


 読者の反響は、PVと♡と星の数に、ダイレクトにあらわれます。

 “読者選考”ならば、この結果がダイレクトに順位に反映されると、だれだって思いますね。

 でも、ランキングの順位は、そうとは限らないケースが、多々見受けられます。


 ということは、“PVと♡と星の数”だけではなく、“他の要因”…コロナの山中伸弥先生風に言えば“ファクターX”…が加わって、ランキングが決まっていったことになります。


 ならば、最初からそのファクターXの要素で順位をつければいいのに、という考え方が出てきます。エントリーしている全作品のPVや♡や星の数はカクヨムの神様に以前から把握されているので、それを参考に、ファクターXのふるいにかけて、すんなりと一次選考をされればいい、それだけではないのか? ……と思ってしまいますね。


 それに、一か月程度もかけて、サイト参加者同士の、いわば人気投票で選考するというのは、はたして客観的で公平で正確な評価ができるのか? という疑問も生じます。

 なにぶんPVや♡や星をつけることで投票する私たちが、選考する尺度も技術もまちまちで、専門的知識を持ち合わせていない、いわば“選考の素人集団”だからです。

 たとえ人気投票で一位になったとしても、それが、出版のプロであるコンテスト主催者のファクターXにまさる結果を生み出すという保証は全くありません。


 それゆえ、“読者選考”期間の中で応募作品が獲得したPVや♡や星の数とは(参考にはされると思いますが)別個の基準であるファクターXが優先的に適用されて、一次選考が進められるのではないかと思います。


 あ、選考方法を批判するつもりは全くありません! 選考基準は主催者側にすべて委ねられているものですし、そのことに不満は一片も一滴もありません。

 むしろ、読者選考という“素人集団の投票”だけが優先されて一次選考を支配してしまったら、目立たないけれど有望な作品の発掘が難しくなる恐れもあるでしょう。

 ファクターXを優先して選考されることは、それはそれで正しいのではないかと思います。


 さて、そうなると“読者選考”にどのような意味があるのでしょう。

 なくてもいいのではないか? という疑問が生じます。

 なぜ、手間も時間もかけて“読者選考”をなさるのか。

 もちろん主催者側の選考基準であるファクターXの参考にはなっているでしょう。

 しかし、それ以外の大きな役割も隠れていると考えられます。


 “お祭り”です。


 読者選考が開催される、たとえば一か月間は、ランキングのページに並んだ作品の作者がそれぞれ智恵を絞り、自分の作品のPVと星を増やしたいと努力するでしょう。おそらくSNSを使ったりお友達に声をかけたりして“読んでね!”と声掛けするでしょうね。

 これは一種の“お祭り”です。コンテストに応募していない人たちも一緒になって、みんなでワッショイワッショイとお神輿みこしを担ぐように、ランキングページの作品を訪問して、贔屓ひいきの作品に♡や星をつけて称えるのですね。


 そこで、どうなるのかというと……

 PVの急激にして全体的な増加です。

 応募されている作品を二、三、注視してみましたが、やはり“読者選考”期間はPVがぴょんと跳ね上がり、期間が終わると伸びなくなりました。

 ということは、“読者選考期間”とは同時に、サイト全体の“PV大増進キャンペーン期間”であることが言えるわけです。


 PVの増加は、おそらく広告収入の増加。

 カクヨムの神様にとって、その意味で、“読者選考”期間は必要なことなのだろうと思われます。


 だから、カクヨムの神様は、PVの果てしない増加を望んでおられることがわかるのです。


 これも私は、批判するつもりは全くありません。オールOKです!

 サイト全体の広告収入が伸びれば伸びるほど、私たち参加者も助かるのですから。

 なんといっても私たち参加者は、無料でサイトに載せてもらっています。

 家賃も敷金も水道光熱費もゼロで居候いそうろうさせてもらっているわけですから、PVを伸ばして広告収入に結び付けることによって、少しでも家賃の代わりになれば、それでいいのではないか……と、私は思う次第です。


 昨年10月からスタートした、カクヨムロイヤルティプログラムは、広告収入の一部を、書き手の参加者に還元するスタイルで、参加者も利益を得る仕組みですが……

 これも要するに、サイト全体のPVを増やす一方策ですね。

 広告収入の利益還元をより大きくするために、参加者自身も努力してPVを増やす。そうすることでカクヨムの神様が潤い、参加者も潤う、ウインウインの関係、いいですね!



 だから、PVを増やしましょう!


 新しい作品を書く、他の作者様の作品を読みに行く。

 それだけのことですが、それが積もり積もって広告収入になり、カクヨムの神様のサイト運営に貢献すれば、御の字ではありませんか。


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 といっても……

 なにもそんな忖度をしてまで、カクヨムの神様にゴマスリをしなくても……と反発するお方もおられるかもしれません。

 カクヨムの神様ばかりが儲けて、暴利をむさぼる構図になりはしないかと、行く末を疑うお方もおられるかもしれません。

 しかし、しかし……


 長い目で見れば、このサイト、カクヨムがさらに発展し、巨大化し、より多くの広告収入を生むようになると、おそらく参加者の私たちにとって、より良い、そして、おもしろい状況が社会に創り出されるのではないか……と、私はちょっと期待するのです。

 そう信じている、と申してもよろしいかと。


 詳しくは次章で……





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