03●“★★★”の付け方について悩んだこと(2)……目標、倍返し!

03●“★★★”の付け方について悩んだこと(2)……目標、倍返し!



      *


 ★★★を差し上げる際に、その作品を結末まで読んでからにすべきかどうか……

 最初は迷いました。でも、短編ならいいのですが、何十章もある長編は、ちょっと大変です。それに未完の連載継続作品もかなりあります。

 そこで頭に浮かぶのは日曜お昼の、某長寿ノド自慢番組。これ、歌の途中でも鐘一つや鐘二つが鳴りますね。合格を意味するキンコンカンコンキンコンカンコン、キン・コン・カン……のフルバージョンも、たいてい歌が終わりきる前に鳴らされています。

 そんなわけで、お話の途中で★★★を差し上げるケースがあってもいいだろうと思い至り、最近はかなり早めに出したりしています。

 まあ、競馬ではありませんから、ゴールインする前に評価をしても問題ないでしょう。

 前向きの応援★★★ですし。


 ですから、いったん差し上げた★★★は、基本的に撤回いたしません。

 もしもそんなことがあったら、星のボタンを押すときの私のクリックミスとか、何かの手違いか、不可抗力のトラブルです。今まで一度も故意に星を消したことはありませんし、これからもそのつもりです。



      *


 ★★★を頂戴したときに、その方に同じく★★★をお返しすべきかどうか……


 これも当初は迷いましたが、このことについて記されているエッセイなど参照しますと、全般に、お返しする方が多いという印象です。

 そこで頭に浮かぶのは、お中元やお歳暮の贈答習慣、年賀状もそうですね。

 基本、お返しするのがマナーです。

 この国の国民性を鑑みますと、やはり、いただいたご厚意は、厚意でもってお返しするのが通例であり適切と考えられ、それが美風とされているようですね。

 ふるさと納税だって、そうですね、返礼品あっての胸算用……あ、これは趣旨が違います。動機が不純です。前言撤回、テッカイです。

 ともあれ、ふるさと納税は別として、私はできるだけ★★★を返礼させていただくようにしています。作品を読むタイミングによって、すぐお返しできる時と、時間を要する時がありますが……

 ご厚意を贈り贈られるお返しの儀礼は、美徳であっても悪徳ではないというのが、この国の文化だと思いますし。

 あ、ただし菓子折りの底に小判を忍ばせる贈収賄はいけませんね。裁判の偽証をもくろんで札束を用意した容疑でパクられた某議員さんみたいなのは。


      * 


 つまるところ……

 「あげるから、くれ」は取引になるので、よろしくないですね。でも……

 「もらったご厚意は、お返ししたい」は、この国の国民としてごく普通ノーマルな感情ではありませんか?

 そう思うのです。それならそれでいいのではないかと。

 あ、しかし、ご厚意の返礼を、お勧めしたり強制したりするつもりは一切ありませんよ! ……私はそう感じる……というだけのことです。すべては皆様の自由な御意志でご判断くださいね。 


 そういえば最近また“倍返し”が流行っているようで、半○直○の敵役の大〇田常務のセリフで“施されたら施し返す。恩返しです!”なんてのもありましたね。

 そう、恩は倍返しです。

 ○沢〇樹のオンエア以来、世間一般では、それが推奨されているみたいです。

 戴いた★★★は、倍返しでいいんじゃないかな?

 そんな気がしてきました。

 もらった★★★よりも差し上げた★★★が多いと、どこか損した気分になるかもしれませんが、ちょっと考えてみれば、無料サイトですから失うものはなにもないんですね。ちっとも損していません。

 となれば……

 これから個人的には、「目標:倍返し」に努めさせていただこうと……。

 私としましては、遠慮なく、じゃんじゃんとまではいかなくても、ホイホイくらいの感覚で差し上げたいし、お返ししたい……の心境です。

 まあ、何でもかんでも星をつければいいというものでもありません。読ませていただいた作品が残念ながら、自分の感性にフィットしないとか、違和感が大きいとか、私の頭の理解能力を超えているとか、うーむ全然別次元のお話だった……とか、そんな場合はすみませんがPVだけ残してステルス訪問に留めさせていただきます。


 でも“この作品、いいかも!”と素直に直感できれば、もう★★★でオッケーじゃないかと、私個人は思っております。

 そして、星を差し上げてから、打てば響くようにどこか遠くの空からキラリンとお星さまが返ってきたら、なんだかハイタッチを交わしていただいたみたいで、かなり気持ちがいいですね。皆様はいかかがでしょうか?

 「あげたよ!」「どーも!」くらいのノリでいいのでは。



 と言いますのは……

 私たち、書いたり読んだりするためにカクヨムへ参加しているわけでして、他人の作品を評価するだけが専門の採点者プロ一筋をめざして……という人は、まず滅多に、いないと思うからです。

 他者を客観的に正しく評価するノウハウはたいてい持ち合わせていませんし、そこで、評価の仕方の枝葉末節に神経を使って判断に悩むのは、自分の創作にも足手まといなことかと……。

 迷ったら、“良い”方にポンと評価すればいいのでは……と思います。


 かりに、みんながせっせと★★★を倍返しして、★★★がサイトにドバッとあふれて、★★★のインフレが起こっても、別段だれも困らない、ですよね、たぶん。

 むしろ、綺麗なお星さまが多ければ多いほど、みんな心持ちハッピーになれるのではありませんか?

 ★★★を差し上げることは、ある意味、ちょっとした“福”をお贈りすることに通じるのではないかと。

 “福”は、世の中にその総量が増えれば増えるほどいいですね。

 英雄が出てくるTVCMの大黒様の打出の小槌みたいな、かな?



 それでは評価する行為自体が軽すぎる……と思われるかもしれません。

 でも、きちんと奥深くディープに評価するのなら、文章にすればいいのですね。

 応援コメントとか、近況ノートのコメ欄に書き込めばいいんです。

 味わいのあるご感想、これも本当にうれしいものですよ!



      *


 以上、あくまで私の個人的な感想です。

 「私はこう感じました」と、全くの私見を述べさせていただいたのみです。

 完全に感想のみでありまして、教示も提案も意見もするつもりはありません。

 もちろん、どなたにも強制する意図はありません。

 また、どなたに対しても主張・批判・非難するものではありません。

 ★★★の評価の有無に関することは、すべてサイト参加者の皆様とサイト管理者のご意思に委ねられております。


      *


 ちなみに、アニメの『ヘルシング HELLSING』(TV版第7話)で、主役級のインテグラ・ヘルシングが怒気満々で「この借りは一億倍にして返す!」と息巻く場面がありました。

 ○沢〇樹より十数年も早いオンエア!

 やっぱり凄いぞ、インテグラ様の“一億倍返し”だ!









  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る