上から目線の女友達

彼女は大学はなってからのお友達のユッコちゃん。明るくて真面目で、サプライズなんかも好きな女子大生!って感じ。同じ授業は無かったけど、同じ学部で友達の友達って感じから仲良くなった。当初から「ん?」と思うことはあった。

私彼女とは違うグループにいたんだけどある日話しかけてきたの。入学してから1ヶ月経たないくらいかな?「ナツさぁ、うちらのグループに入ってもいいよ!でも今のナツのグループにいるあの子はちょっと...だって可愛いすぎるじゃん?でもナツいいよー!」って。直訳すると、【あなたそんな可愛くないから、私たちのグループに入ってもいいよ。良い引き立て役になりそうだから!】って感じでしょうか。もう丁重にお断りしました。何が凄いかって、そういう言葉がポンポンポンポン出てくるところね。みんなで海外旅行の話してた時も友達が行った国に対して「あーあそこは乗り継ぎでしか行ったことない。乗り継ぎの場所みたいなもんでしょ?」って言っちゃったりね。空気の重さ感じないのが羨ましい。

そんな彼女の口癖は「私の言ってる意味分かる?」。これも直訳すると【ちょっと難しい話しちゃったかな?理解できてる?大丈夫?】。これを大学の先輩にまで言っちゃったもんだから、その時は空気がピリッとしたよね。懐かしい。「そこまで頭悪くないから大丈夫よ!」って返しに「じゃあ良かったぁ!」とか言うもんだから急いで先輩をコンビニに連れ出したのも良い思い出。結局バイトもサークルも長続きしなかったのは言うまでもなかったけどね。

そして社会人になってから増したのが私はモテてます話。年に1、2回誘われてご飯に行ってたんだけど、その度に得意げに毎度違う男の人の話をするユッコちゃん。楽しそうに生々しい話までしてくれるのだけど、「付き合おうって言ってくれなくて〜」がその時の彼女の口癖でした。あ、そういうことね。学生時代は出会いがなかったとか前置きをいつもしてくれてたけど、学生時代の方があったでしょうよ。そしてさり気なく相手はお金持ちアピールも忘れない。車持ちとか、誕生日に貰ったものとか、仕事の話とか。でも「付き合おう」って言ってくれないんだもんね。難しいね。

それでも変わらず明るい彼女。今まさに今年の会おうラインが届いてるところ。「ナツって愛され上手よねぇ。どうやってるの?話聞かせて!」だ、そう。次はどんな男の人の話なのか楽しみにしてるね。


自慢が隠しきれない度:★★★★★

悪気はないんだけど〜度:★★★☆☆

知らないところで敵増えてる度:★★★☆☆

自分の人生楽しい度:★★★★★

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