第1196話 古美術の河童の皿に柿ひとつ
ごちゃごちゃ古い物が並べられた骨董店の店先に、剽軽な河童の置物がありました。
その横の寂びた大きな壺に鈴生りの柿の枝が数本、秋の日差しが降り注いでいます。
太陽のかけらのような柿の実をひとつ捥いで河童の皿にのせてやる、空想が愉しい。
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