第966話 子を寮に残して帰路の花吹雪




 もうだいぶむかしのことになりますが、長女を送って行った帰路の神田川。


 ちょうど満開の桜からしきりに花びらがこぼれて、車窓から花筏が見えて。


 とつぜんの子離れができなくて、ほろほろ泣きながら運転したあの日……。

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