第888話 かさかさと枯葉の客や風の舟




 さあっと風が吹いて来て、そこらじゅうの枯葉を巻き上げ、いっせいにどこかへ。


 否応もなく舟に乗せられた客たちは、かさこそ乾いた音で抗議をしているのかな。


 散歩の途中で小さな物語を思い描けるのは、心身の調子がいい日に限っています。

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