第725話 屑桜小さき漆器を濡らしけり
屑のあの透き通った、なんだか頼りなくて守ってあげたくなる感じ、好きです。
朱または漆黒の小さな平皿に、同じ漆のフォークを添えた暑い昼下がりの甘味。
いつの時代からのものか存じませんが、豪快な西瓜とはちがった真夏の絶品で。
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