第700話 二歳児の命の軽さ半夏生



 あれほど辛いニュースはないはずなのに、派手な方向に気を取られて、だれも。


 ただ怯えるために生まれて来たような幼子が哀れで、心拍数が上がりっぱなし。


 同時に、戦後の闇の贄になった日本中の家族の苦しみに、なみだ、なみだ……。

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