第664話 われと言ふ口の赤さや巴旦杏



 日本人の過半の自然仏教(無信仰)が縋る『歎異抄』に繰り返し説かれています。


 われという存在自体が悪なのだと。にも関わらず、性懲りもなくわれを主張する。


 どうしようもない煩悩具足の凡夫(婦)が真っ赤な巴旦杏を食べている滑稽……。


 

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