第660話 くれなゐにはにかむ頬や花いばら



 男の子も女の子も、むかしもいまも子どもは同じ、目と頬でモノを言います。


 薄紅色に染まった少年少女の初々しい頬は、清らかなひと重の茨の花みたい。


 どちらかというと、花も人も、八重や十重に飾らないほうが好みの作者です。

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