初配信後の環境整備

 「恥ずかしい恥ずかしい!死ぬ死ぬ!」




 掲示板を見ると、案の定厨二臭いと笑われていた。




 誰だ、名前まで厨二臭いとか言ったやつ。




 否定できないのがつらい。








 「まあ、でもみんな前世を特定しようとすぐ動くなあ。」




 基本的にデビューしたVTuberは前世、つまりデビュー以前に活動していた正体を特定しようとされる。




 企業勢の場合、声優や生主から引き抜いてきた例がいくつもあり、比較的前世が特定しやすい。




 大型の個人勢も前世のファンを引き連れて転生してくることが多く、簡単に知ることができるケースが多い。








 「もちろん僕の場合は無理だろうけど。」




 本物の僕とは声質も大分変えているし、イラスト技術や映像技術、歌声も学習・再現ソフト様により、一線級の作品の情報を収集・分析した上で独自のものを作り出している。




 この仮想空間を突き止めることなんてまず無理だろう。




 というかそもそもこの仮想空間どうやって動かしているんだ?








 「明らかに重いはずの学習・再現ソフト何個同時起動しても全く問題ないしなあ…」




 配信の上で回線にも全く問題は見られなかったので、すごく良い環境が整えられているのだろうが、逆にそれが気になってくる。








 「観察されているにしてもこれだけ目立つことしても何も言ってこないのはどういうことなんだろう。」




 せっかく収益化条件満たしているのだから、利益を横取りしようとも思わないのだろうか。




 こうも反応がないと怖くなってくる。




 まあ、考えてもしょうがないことなのはよくわかっているのだが。








 「それにしても、次は何しようか。」




 銀行口座を作りようがないので収益化できないのは残念だが、それでもやっぱり配信は楽しかった。




 歌配信以外なら雑談や、フリーゲームの実況などもあるだろう。








 「とりあえず、まずは環境を整備しよう。」




 Twitterで固定ツイートを用意する。




 ライブやファンアートのタグ、立ち絵やチャンネルなどをまとめたものを固定にしておくと色々と便利なのだ。




 固定ツイートからタグの検索に飛んでエゴサしたり、固定ツイートをファンが拡散して宣伝しくれたりできる。




 




 そして、マシュマロのリンクも貼っておく。 




 マシュマロとは、匿名でメッセージを送るシステムだ。




 マシュマロのリンクを貼っておくと、そこから飛んだ人が質問などを送ってくれる。




 しばしばマシュマロ芸を行うVTuberもおり、座ってマシュマロを読んで答えていくだけでバズるようなVもいる。








 一方で、マシュマロはメンタルを強く持った人じゃないと使ったらいけないとも言われる。




 使われる言葉に厳しい規制はかけられるものの、そういった規制をかいくぐって害意をぶつけようとする人もいるからだ。




 こういった誹謗中傷に心を痛めて引退したVTuberもそこそこいる。








 「まあ、僕に飛んでくる誹謗中傷なんて厨二病いじりくらいだろ。」




 正直声が嫌いとか絵が下手とか言われても、学習・再現ソフトがやっていることなのでそこまで心に来ることはないはずだろう。




 むしろ、私の感性は一般とズレていますと告白されているようなものだし。








 さて、明日の動画の投稿準備をしよう。




 Youtube Studioを立ち上げる。

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