忘却日

 捨てた物事は、一つの方角とともに消えていく。ビル風の強さは手触りが良く、液晶には冷たい海が映っていた。美しい身体を持つ街は、大きくなった時計に合わせてネジを整備した。明らかな間違いは、空に雨がないこと。

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