　王道の一曲ですから、やはり外せませんね。欅坂46の曲は僕の中ではなんとなく情景よりも感情、心情みたいなものが優先される気がしますが、この曲はかなり光景や情景を描く曲です。

　とにかく女の子の冒険なのですが、本当に危なっかしい。欅といえば、多くの作品に共通するのは「反抗」、「抵抗」、「自由」みたいなメッセージですが、この曲にあるのもある種の「抵抗」で、言葉を探せば「反発」が一番近いでしょうか。学生とか未成年とかって、なぜかそれだけで許されない領域が設定されて、それがよくある言葉を選べば「大人による支配」なんですが、この曲はそれに対する反発が主題で、正しいか間違っているか、褒められる行いか否定される行いかは、難しい領域で、高校生とかがフラフラ遊んでるのはいけない気もするけれど、そんな遊びまで禁止してたら何もできないような、などと考えてしまいます。考えてしまいますが、この曲における印象は、まさしく、考える前に行動しろ、というイメージでしょうか。

　なんだかんだで理屈をつけて支配したり、理屈を考えること、辻褄を合わせることを考える前にして、制服から着替えてさっさと遊ぶ。それが結局、一番正しいのかな、などと思います。