第6-10話 解決策

2035/09/03 12:30 清祥せいしょう高校 校内 屋上

「でね、なんで素手で行けたのかなーって不思議がってたわよ? 私でも素手では、立ち向かわないもの。術か五鈷鈴でないとね」と香織かおりが言います。


「どうして、素手で立ち向かえたんですか? 私もそれが不思議で……」と美空みそらが言いました。


「なんでかって? 気力みたいなものが、こう燃え上ってきてそれを叩きこんだんだよ。それ以外は、よく分からねえなあ。でもちゃんと、効いている見たいだったぜ? あー、ただアレをやるとドバット疲れが出るんだよなー」と言うことにしました。自分でもまだ、使い勝手のよく分からない技なのかすべなのかですから。


「で、なんでアタシの話になるんだ?」と聞き返すことにします。


紅葉もみじさんが、特殊技能手当に該当がいとうするかどうかによってお給料は変わるからではないでしょうか?」と美空に言われてしまいました。


検非違使けびいしの特殊技能手当は物凄ものすごく高くでるんですよ? 該当することに、なればですけれども」と美空に追撃されてしまいました。


「暮らしが楽になるんだったら、申請しても良いけど術には名称がいるんだろう? 気力が燃え上ってくるから、気熱法とかどうだ?」と言います。


「それだと、別のものに聞こえるわよ? まるで調理器具みたい。いっそのこと闘っているときに気力が、燃え上がるのだから闘気法とでもしたら?」と香織に言われてしまいました。でも一理ありました、なぜだかしっくりくるのでした。


「よし、それにするか! 善は急げだ、副課長の電話番号知っているか? そうか、ならば一週間研修の後に伝えるか、それか、今日伝えてもらってもいいか?」ということにします。


「分かったわ、伝えておく。でも技の名前で、貰えるもんじゃないからね? 有効かどうか、調査が入ってからだから。そこ間違えないように!」と香織から言われてしまいます。



2035/09/03 16:30 清祥せいしょう高校 校内

「報告のほうは任せた、研修に行ってくる」とだけ香織に伝えると、駐輪場に向かて行ったのでした。


「気の早い子ね。闘気法か我ながら変な名前にしたものだわ。と美空さん行きましょうか?」と聞きます。


「ちょうどいい名前だと思いますが?」と言われてしまいます。


「まあ、急ぎましょうか」というと駐輪場に急ぐのでした。



2035/09/03 17:30 検非違使けびいし 仮分署課長室

 私は昨日の件で呼ばれていました。


「で何かわかったかね」と副課長は深刻そうな表情で言われたのでした。


「闘気法と本人はいっていましたが、素手に闘う気力の力を乗せて放つ手法らしいです」と答えました。


 すると副課長がおどろいたように「彼女はあの闘気法の使い手なのか、素晴らしい」と言われたのです。


「何か、ご存じなのですか? 私には聞き覚えの無い術名称なのですが?」と聞きます。


「ここ百年程は、使い手がいなかった術だよ。本物なら物理・妖魔ともに効果がある筈だ、研修が終わって帰ってきたら本試験と行こうか」と副課長が言われました。



2035/09/03 18:00 検非違使けびいし 仮分署 第七班室

「と言うことで、高木たかぎさんの試験を行うそうです」と私が斯波しば班長に告げました。


「確か、究極の技だと師範には聞いたことがあるが? どうやって手に入れたんだ? 継承者の存在しない技を」と聞かれましたが。


「本人では無いので答えようがありません」と答えることにしたのです。


「戦力が増えるなら、それに越したことは無いのではないでしょうか?」と美空さんから支援が飛んで来てこの話はそこまでになりました。


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