亡国の鷲獅子騎兵
いぬがさき
プロローグ
過去の話
彼らは広大なウルルド高原にのみ生息し、長年外界との交流を閉ざしてきた。
しかし、その鎖国状態も、今から数百年前、強い意志と覚悟を持って彼らのコミュニティに訪れた1人の人間と友の契りを交わした事で終わりを告げる。
その人間こそ、後にエストランザ全土に名を馳せるアンデリア王国の初代国王ヴァーミリオンであった。
アンデリア王国は肥沃な大地に恵まれた豊かな国であり、ウルルド高原はその北部に位置していた。
国旗には、王国の
そして、そのグリフォンとランスこそが、アンデリア王国が名を馳せた理由であった。
アンデリア王国とグリフォンとの親交はヴァーミリオン亡き後も続き、後の戦争では王国兵をその背に騎乗させ、上空から王国を守り通した。
その後、正式に『
彼らは、ランスを携えてグリフォンに跨がり、人馬一体となって大空を舞い、大地を駆けて勇敢に戦った。
その雄々しい姿に、戦場の仲間は熱狂し、敵は恐怖する。
団員数は決して多くはないが、過酷な訓練を日々こなし、数多の戦場を潜り抜ける彼らは一騎当千に相応しい実力を付け、やがてアンデリア王国の最高戦力と謳われるようになった。
アンデリア王国との戦争では、「戦場でグリフォンの騎影を見たら命を捨てろ」と言われるほどに。
だが、それも今では
何故ならアンデリア王国は、今から10年前のエストランザ全土が戦場となった大規模な戦争で敗北し、消滅してしまったのだ。
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