第344話 ママ、進学と結婚と妊娠と出産・転宅

私と我が家でのこれ迄の暮らしぶりと引っ越しの話をしたいと思います。

高校1年生の時に、私は、「内科では治らないよ」と内科の医師からXX科の紹介状を貰いました。今、この争議になっています。カルテを処分されたからです。この頃から、医師から見ても病気が「向かい風」(さだまさしの歌のタイトルより)だったのですね。

私の初引っ越しは、1つ目の美術系大学の学生寮に入った時です。18歳でした。1年して、人間関係の辛さに辟易し、退去しました。落魄れた訳ではありませんが、「転宅」(さだまさしの歌のタイトルより)です。

その後卒業しましたが、とうとう正式にXX科で投薬治療を受けました。只、T大学病院では、3分間診療の上、研修医に頭に来て、初診1回、後に数回行って、行かなくなってしまいました。私の失策です。もう「療養所(サナトリウム)」(さだまさしの歌のタイトルより)と思って、きちんと向き合えば良かったです。

2つ目に受験して進学した理系大学は、実家から交通の不便さも手伝って、片道2時間半掛かり、実習の日は、朝6時に出て10時半に着くと言う有様でしたが、一人暮らしは許して貰えませんでした。「案山子」(さだまさしの歌のタイトルより)も何もなかったですね。

15年前の1993年に私達、今の夫と私は知り合いました。そして、友達になり、友達以上恋人未満と言われる親しい間柄になりました。知りあった場所は2つ目の大学です。ちょっと違うけれども、気分は、「雨やどり」(さだまさしの歌のタイトルより)でした。

そして恋人となり、彼が卒業後は秋田と東京とで遠距離恋愛となりました。又、私の青森への進学により、少しは近いけれども、遠距離恋愛を引き続き育み慈しみました。「ふたつならんだ星~アルビレオ~」(さだまさしの歌のタイトルより)の様かしら。

私は、4つ目の学校の理系大学院に進学しました。二度目の引っ越しです。宅配便で済ませました。一人暮らしは初めてです。夫は、これが、切っ掛けで病気が露呈したと言います。「寒北斗」(さだまさしの歌のタイトルより)の様にあたたかい帰郷をすれば負けだと思っていました。無理をして、進学後直ぐに安定剤を出されました。

私達は、私の病気の悪化もあって、大学院を卒業後、彼は結婚をするつもりでいましたが、私が大学院に在学中に学生結婚をする事になりました。そうして、夫は、私をサポートしてくれる気持ちが強くあった様です。青森と秋田で離れて暮らして入籍だけの結婚をしましたが。「関白宣言」(さだまさしの歌のタイトルより)は、最後の言葉がありました。一生添い遂げたいそうです。

秋田の夫の実家や職場と私の大学院の間の町に、1996年春から一緒に暮らし始めました。引っ越しは、てんてこ舞いの内に実父も手伝ってくれたそうです。暮している中で、「おそらくあなたに聴こえない小夜曲~MOON BOW」(さだまさしの歌のタイトルより)の様な小さな愛を慈しみ合っていた筈であって欲しいです。

私は酷い病状で、記憶もなく、「自分は駄目人間だ」、「自殺しないといけない」と毎日苦しみ、アカシジアに夜も眠れず、昼夜逆転し、とうとう、入院しました。M医師とS医師のいる病院に長く居ました。そして、転院に転院を重ねて、もう大学院を除籍されると言う時に、N医師の反対を押し切って、複学しました。その半年を過ぎて、やっと卒業に至りました。「主人公」(さだまさしの歌のタイトルより)の様にとは行かないけれども、歌の人々が別れた事ではなくて、その中の想い出が私の思いの丈です。

卒業を機に、もう私は三十路でしたが、生活を転換しました。夫の実家に近い所に一戸建てを借りて自宅として住まう事になりました。夫の実家のある町に暮らす事は、当然の事でしたし、異議はありません。寧ろ、賛成でした。引っ越しは手伝って貰いました。「夜想曲(ノクターン)」(さだまさしの歌のタイトルより)の様に受け継がれればいいなと不遜にも思いました。

2000年冬に秋田から、夫の仕事を探しに夫婦で東京に出て来ました。「驛舎」(さだまさしの歌のタイトルより)では、ないですけれども、ある意味都落ちです。母方の実家に住みました。

実家が鼠の害に合い、ゆうちゃんを妊娠していたので、実家から徒歩20分の所のアパートを借りて実家を出て自宅としたのは、2005年冬の事です。それ以来、自宅で暮らしていましたが、金銭的に厳しくなり、実家を改装して、天井を剥がして鼠害を除去したりして、住める様にし、更に、多少の間取りを変えます。「猫に鈴」(さだまさしの歌のタイトルより)の様です。

明日、引っ越しの準備をしに実家に夫と私がひなちゃんを連れて行く予定です。

(注:さだまさしの歌に関しては、主観によるものです。ご了承下さい)。

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