『互真ちゃん小松菜くれるの？』

　ママ、美味しそうなもの持っているね。

　それ、小松菜でしょ。

　僕、知っているよ。

　美味しそう、じゅるり。

　え？

「じゅるり」は駄目なの？

「ちゅるり」じゃないと駄目？

　ママは躾が厳し過ぎるよ。

『互真ちゃんお婆ちゃんの肩』

　ママ、お婆ちゃんは互真ちゃんのこと好きなの？

　そうなのよ、互真ちゃん。

　お婆ちゃんは毛が嫌いだけど、羽は平気みたいなの。

　互真ちゃんが、可愛く「ちゅるり」って鳴くと喜ぶよ！

　そうなんだ、ママ。

　じゃあ、僕は、朝早くから鳴くよ。

　でもね、互真ちゃん。

　お婆ちゃんは遅起きなのよ。

　なーんだ。

　互真ちゃんの美声は、朝早くなのにね、ママ。

　互真ちゃんが赤ちゃんの時にも、お婆ちゃんと会ってるんだよ。

　ごめんね、お婆ちゃん。

　覚えてないや、ママ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい